人類の起源と人類の拡散
42568 可塑性=外圧に柔軟に適応するための機能
 
橋口健一 HP ( 39 大阪 技術者 ) 02/10/21 PM11 【印刷用へ
>免疫系・神経系・内分泌系全体を、外圧に適応するシステムとして捉える必要があるようです。それにより、本能⇒共認⇒観念の統合不全との関連も明らかになってくるのではないでしょうか。(42107

脳神経系の特に海馬が形態的に萎縮するような記憶障害の事例を調べているうちに、「何故、海馬はこんなに傷つきやすく弱くつくられているのか?」という疑問を感じていました。

改めて、「外圧適応態」としての人類に備わっている機能やそのための統合機能という視点で考え直してみると、「傷つきやすさ」や「弱さ」はその一面であり、むしろ逆に適応性の高さや柔軟さと表裏一体なのではないかと考えることができそうです。

海馬や連合野は人間の体の中で最も「可塑性」が高い部位として知られています。特に海馬は大脳新皮質と違って大人になっても記憶の長期増強が行われ、神経細胞の新生が起こる特徴があります。このように人体に可塑的な部分が敢えて備わっているのは統合上の理由があると思います。

つまり、全てが可塑的であると不安定な状態に陥りやすくなります。適応するためには一部は可塑的で、残りは固定的(可塑性が低い)な方が柔軟に対処できると考えられます。

始原の人類が生涯受け続けた刻々と変化する新しい局面や過酷な外圧に適応するために、この神経シナプスの可塑性が「可能性探索の源」となっていたのではないでしょうか。

現代人は固定的な観念によって柔軟な発想ができなくなってしまっています。持って生まれた可塑性もその能力を十分に発揮できないまま頭の中に埋もれた状態にあります。

このような状況から脱却するためには固定観念を捨て去り、「変化を楽しむ」ような場に進んで身を置いて頭の中を活性化していくことが脳の再生のためにも必要なことだと思います。
 
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