日本を守るのに、右も左もない
4201 ディズニーランドには行かない(2)
 
山澤貴志 ( 36 鹿児島 建築士 ) 01/05/17 AM00 【印刷用へ
さて、こうした次世代システムが機能する条件こそ、「無限の市場拡大を大前提としている制度・観念」から「市場の縮小=地域の自給自足体制と、ネットワークによる最小限の制御をよしとする制度・観念」への転換でしょう。そしていくら男たちが、もう市場競争から降りてしまおうと考えてもそうならない訳こそ、「消費者は王様、生産者は奴隷」という実態がほころびをみせつつも未だ根強いからです。(市場からの撤退志向=帰農希望者が挫折するのは奥さんの抵抗だとよくいいます。そもそも農業をつくったのは女だったはずなのですが)

>「企業は、消費者の欲望を現実にするべく日夜しのぎを削る努力をしており、それが果たせない生産者は市場から退場するのみ」という趣旨の意見を書かれていますが、確かにそれは事実でしょう。しかし、その言葉の背後には、「消費者」=権力者、「生産者」=奴隷という現実が見え隠れしています。
1139 松尾さん ゴウマンな消費者と、生産者という奴隷)

いかに奥様に気に入ってもらえるか、若者に受けるかそんなことを考えつづけているのが、商品企画という世界の現実です。いまやこうした有閑階級こそが最大の市場リーダーであり、生産者=男たちは会社では抽象的な女・子供を対象に、家に帰れば現実の女房・子供のために「尽くす日々」。これもまとめれば「女原理と男原理のアンバランス/定住と安定への過剰傾斜」がもたらした地獄の沙汰ということなのだと思います。今、大切なのは、ディズニーランドには行かないといった消極的な消費者運動ではなく、ディズニーランド的なるものの企画・運営は全面的にボイコットするという生産者運動なのでしょう。しかし、現実の問題としてはそうした「生産者運動」を思考する企業は現実に生き残れなくなりますから、そうした誠意ある「生産者同士」のネットワークを作ることで、そしてそこに消費者運動(それは単なる非買運動ではなくて、安全や環境といったプラス価値を生み出す企業をサポートする半生産活動のようなものになると思われますが)をも巻き込むことで、そうした運動論を可能ならしめる良識ある人々のネットワークをつくっていくことだと思います。そしてそれらの基盤は、半事業・半社会活動としてのNPO的なムーブメントや企業分割論・地方分権論・脱サラ農家志向といったムーブメントに見出すことが可能なのだと考えています。

「ディズニーランド(には行かない)」という歌を歌ったロックバンド=ブランキージェットシティは解散してしまい「緑の森(に暮らそう)」というアルバムをつくりました。今僕たちは、ディズニーランドに象徴される「物欲の無限拡大」という神経症的な都市文化に替わる、共同体とそのネットワークを作り出せる可能性の前にいるのではないでしょうか。
 
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自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
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民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
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