学者とマスコミはグルで頭脳支配
4020 完全な認識体系ということ>蘆原さん
 
吉国幹雄 ( 48 鹿児島 講師 ) 01/05/11 PM01 【印刷用へ
蘆原さんの3986は、共感する点が多いながら、少し気になる点がありましたので、レスさせていただきます。

>現在(近代以来)のパラダイムの上で「科学的である」ということは、大きな偏りを含んでいると思っています。誤解されると困るのでお断りしておきますが、近代科学の成果を全面的に否定するわけではありません。重要な部分を切り捨てた、一面的で不完全な認識体系だと考えているわけです。もちろん、完全な認識体系などあるはずがなく、現実を突破するのに“より有用な認識体系”、あるいは想像の中にしかない「客観的世界」に“より近い認識体系”があるに過ぎないのですが。<

通常考えられている「科学的である」ということについて、警鐘を鳴らされていますね。つまり、現実を対象化する必要性は当然のこととして、それが限られた範囲の現実を(例えば実験室での「現実」など)対象化しているということ、さらにその(科学的)方法が客観的に捉えられたとしても、あくまでもそれは観察者にとって有用な認識に留まってしまう、それゆえに近代以降の「科学的」とは不完全な認識体系である、ということでいいでしょうか。それゆえに、蘆原さんは「科学的である」ことは不完全な認識に留まり従って、次のような意見になるわけですね。

>私は、近代の認識フレームの中で「科学的」であることを重要だとは考えていません。現実を突破するために有用な知の体系こそが重要と考えています。<

私は、近代以来の「科学的である」ことの問題性・限界性については基本的には同意いたしますが、ただ、私は「完全な認識体系などない」という点について、少し確認しておきたいと思います。例えば、おそらく蘆原さんが否定されている(古典的あるい論理)実証主義も、最終的には完全な認識体系(一般法則)を目指していると思います。これが、皮肉にも検証主義によって完全な理論体系の無意味さが引き出されてしまっているわけですが、私は現実に立脚する限り、その現実に対する完全な認識体系(理論)を構築する姿勢こそが科学的であると考えます。当然現実が変われば、認識の修正が行われていくものです。その意味では「固定的絶対的な認識体系などない」と言うのが正確な表現ではないかと思います。完全な認識を目指している(構造化し統合していく)がゆえに、それは留まることがないということでしょう。

このことは、生物の認識機能がそうであるからです。不完全な認識では適応できないわけで、しかし可変性を持たなければ外圧状況の変動に適応できないからです。これを動発的認識とでも呼んでもよいですが、人類のレベルで考えた場合、完全性を求める=先端可能性へ収束していく、それゆえに固定的絶対的ではない、というのが本来の認識機能の使われ方だと思います。
 
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4185 適応のための認識体系>吉国さん 蘆原健吾 01/05/16 PM11

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