実現論を塗り重ねてゆく
39152 旧観念と新しい概念装置の決定的違い
 
北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) 02/09/02 PM11 【印刷用へ
相手に伝える際に、旧観念と新概念の根本的な違いを意識しておくことは極めて重要だと思う。

旧観念=近代思想と私権規範は、ともに価値観念である。つまりそれらは人間のあるべき姿や目標を観念化したものであり、頭の中を価値意識や目標意識で統合するためのみに存在する。だからこそそれを受容する際には「共鳴」が不可欠である。逆に共鳴できなければ価値対立or無視される。(しかし、いくら「共鳴」しようともそれらは状況を把握するのにも、実際に物事を実現する際にも一切使えない。)

それに対して新概念は全く性格が違う。それはいずれも人間や社会の基礎的な仕組み(構造)を摘出し概念化したものである。(収束と統合不全と解脱共認機能etc.)その意味では自然科学の諸概念や物理法則と同様のものである。
だから新概念には旧観念的な意味での「答え」はない。それは答え=実践方針を発掘していく「道具」なのである。
そこで必要なことは「共鳴すること」では無く、深く着実に「理解すること」である。そして構造概念であるがゆえに、ある程度全体(基礎概念とそれに付随する認識)を理解し、身に着けてもらって始めて現実に適用していける。(時間はかかるが、一旦身に付ければ分析や方針化に着実に効力を発揮する)

>「既存の観念が現実に役に立たないこと。」それさえ共有できれば、後はゆっくりと一緒に考えていけばいいんですね。(玉川さん)

現在出版されている書物(もちろん新聞も)は、ほとんどが旧観念のスタイルで書かれている。従って現代人(特に活字に慣れ親しんでいる人)はおよそ観念といえば、何らかの価値や目標を、直ちに指し示めしてくれるものという、誤った先入観を持っている。だから受容する際にはそれに共鳴できるかどうかだけを問題とする。

旧観念が無効である」ことを共有するとともに、この旧観念と新概念の全く異なる「パラダイム」の違いの説明が不可欠だと思う。そこでは、旧観念的な共鳴(価値観念としてそれを見ること)という文脈でしか新概念を理解できない人は、対象から除外した方がよい。
そして、新概念の位相を理解した人たちに対して、この地道な「勉強」と「吸収」の持久力をいかに生み出す=相手との間で作り上げられるかが、伝播の際の最大の課題となる。
 
  List
  この記事は 38961 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_39152
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
212502 旧観念から新しい概念へ転換 三上恭平 09/08/09 PM07
209261 新しい概念装置の「勉強」と「吸収」は最大の活力源となっている 西村秀彦 09/06/21 PM01
203596 見えない胃袋 (´・∀・`) 09/04/04 PM10
201262 新概念を日々使い、発信する。 宮谷和枝 09/03/03 PM00
201104 「分かっているけど…できない」 高橋幸香 09/02/28 PM10
201101 旧観念と新概念、現実直視できないのなんで? 高間愛美 09/02/28 PM10
200244 新概念の活用 ちよ 09/02/21 PM11
175261 『答え』を出すとは?? 吉川功祐 08/04/27 AM08
162552 新概念は「事実を確認するための概念」 HAYABUSA 07/10/02 AM01
150924 実現論は実践の中にある ぐんくい 07/05/04 AM11
「個性」とか「個人」とか「権利」とか・・・ 「類塾ネット」 07/02/14 PM01
129008 実現論には耳障りのいい「道」は示されていない 米澤祐介 06/08/25 PM11
129004 実現論という名前 本田真吾 06/08/25 PM10
128994 「実現論」だからこそ ぱち 06/08/25 PM09
114581 答えまでいえないと発信できないのは、それが旧観念だということではないか 佐藤晴彦 06/05/19 AM00
108791 実現論とは、次代を切り開くための思考プロセスそのもの 門奈津子 06/04/10 PM06
106122 使い込む「道具」としての実現論 鈴木龍也 06/02/22 AM00
101086 露店主もお客も「実現論ってなに?」の答えが切実に欲しい 宮島明子 05/11/19 PM10
100925 生命を育んで行っている感覚 吉村信子 05/11/16 AM08
100135 頭の使い方をシフトする―「価値判断」⇒「事実直視」へ― 小林千春 05/10/31 PM10
100029 「絶対」なのは事実の追求 西田香織 05/10/30 AM00
95965 実現論の勉強法〜基礎理論の習得と「道具」としての実践思考訓練 越見源 05/08/13 PM10
94568 認識仲間が必要 野崎章 05/07/15 PM06
93850 なんで屋の規範 斎藤一浩 05/07/03 PM08
93842 共感を超えて実現論に同化する 走馬灯 05/07/03 PM04
93745 実現論を、ただ「実現論」とよぶのは? 山田真寛 05/07/01 PM11
89993 共鳴から理解へ 田野健 05/05/03 PM11
89812 答えを出すための手助け 酒井裕志 05/04/30 PM10
87002 新概念の効力 八代至誠 05/03/08 PM10
86484 旧い答えと新しい道具 アイスクリーム 05/02/28 AM10
86297 次代の概念装置を獲得するための「実現論」 大木康子 05/02/25 AM09
85003 多様な共認運動の骨格=実現論 佐藤賢志 05/02/01 PM11
84983 実現論獲得のためには 佐藤賢志 05/02/01 PM07
83882 道具でも良いんですね。 菅野敬子 05/01/11 PM08
83751 新概念を深く着実に理解し、深く着実に伝える 竹村誠一 05/01/08 PM00
83740 共鳴しようがしまいが関係ない 齊藤直 05/01/08 AM00
83672 実現論は進化していく道具ということ 森本亜希子 05/01/06 PM05
82637 無限の可能性を秘めた「新概念」 匿名希望 04/12/16 AM00
82291 新概念は実践方針を出すための道具。 嶺山志保 04/12/09 PM05
82126 「装置」 末吉孝子 04/12/05 PM07
81284 可能性は新概念装置に開かれている。 原田昭雄 04/11/22 AM11
40581 今までの仕事(建築設計)の進め方においても 田原康夫 02/09/22 PM06
39807 「答え」にたどりつくまで アイスクリーム 02/09/11 PM01
39729 転換期→旧観念の終焉で迎える黎明。 田中令三 02/09/10 PM10
39711 道具ゆえに 匿名希望 02/09/10 PM01
39709 考える道具となる答え 広岡絵美 02/09/10 PM01
39659 「個人的な意見」は必要ない。 阿部佳容子 02/09/09 PM11
39636 最初の第一歩 津田大照 02/09/09 AM03
39621 やっぱり営業と投稿(読むことも)は両輪、どちらか片方だけでは進めない 前山修司 02/09/08 PM02
39616 概念装置による新しい国家統合の可能性 田村正道 02/09/08 AM01
39592 「仕組み」が解ったらもう逃げれない。 久保田彰子 02/09/07 PM11
39568 気付いてしまった、さあ大変。 河野梨恵 02/09/07 PM10
39551 「概念装置」の進化 山田真寛 02/09/07 AM01
39550 「実現論」の読み方 松尾茂実 02/09/07 AM01
39544 最初に伝えるのは続けて参加してほしいと言う事 本田真吾 02/09/07 AM00
39525 新観念を使いこなす 野村徹 02/09/06 PM11
39523 新概念が作り出す新人間関係 阿部和雄 02/09/06 PM11
39516 答えを見つけていく作業 木村友昭 02/09/06 PM10
39509 るいネットは価値観ではない 村上靖佳 02/09/06 PM10
39486 壁は取り除かれた。 匿名希望 02/09/06 PM01
39479 現実に蓋をした「親密さ」 尾曲圭介 02/09/06 PM01
39458 新観念とは現実の理(ことわり) 笠原光 02/09/06 AM00
39456 「実現論」は認識を生み出すヒント 齊藤直 02/09/06 AM00
39452 旧観念を改めて過去に葬るために再考 お百姓さん 02/09/06 AM00
39409 社会の問題を考える為には地道な「構造認識の勉強」しかない。 田野健 02/09/05 PM08
39406 新観念は構造認識だから、新しい認識(答え)を生み出せる 吉国幹雄 02/09/05 PM04
39402 「使ってこその道具」 匿名希望 02/09/05 PM02
39386 全共闘が真に目指したものこそ『旧観念の解体』 森田政則 02/09/05 PM01
39375 持久力の活力源は充足感 匿名希望 02/09/05 PM01
39360 弓矢の発明にも勝る道具=新しい概念装置 川田宏子 02/09/05 AM03
39357 絶えず認識を紡ぎ出すことに、実現の基盤がある 斎藤幸雄 02/09/05 AM02
39356 考えたいという素直な欲求に蓋をしない、させない 柳瀬尚弘 02/09/05 AM01
39355 使える認識とすること 三澤超洋 02/09/05 AM01
39354 観念機能の可能性をどれだけ提示できるか 吉岡摩哉 02/09/05 AM01
39350 「事実の追究」の普遍性 岩井裕介 02/09/05 AM01
39349 地道に理解していきます 矢野聡子 02/09/05 AM01
39345 旧観念では現実を生きることはできない 熊谷順治 02/09/05 AM01
39338 旧観念による説明思考から、フリーな探求思考への転換 山名宏明 02/09/05 AM00
39322 実際に解く 野崎章 02/09/04 PM11
39294 「共鳴」だけでは何も続かない 高利 02/09/04 PM02
39264 旧観念は閉塞へいざなう 新概念は突破口を見出す 西村秀彦 02/09/04 AM00
39255 新概念の伝播は共鳴ではない 馬場真一 02/09/04 AM00
39254 答えを与えられることと、可能性を見出すことの違い 冨田彰男 02/09/03 PM11
39252 観念形成の臨場感 佐藤祥司 02/09/03 PM11
39251 るいネットとの出会いが1からのスタート 渡邊かお里 02/09/03 PM11
39245 認識仲間を増やす為に 丸一浩 02/09/03 PM11
39219 「道具」を広める 小林雅志 02/09/03 PM10
39218 日々の勉強の必要性(改めて毎日が1年生) 田中直人 02/09/03 PM10
39205 勉強し続けます。 端野芳 02/09/03 PM08
39202 新しい観念装置を用いて効用を勝ち取る。 佐藤英幸 02/09/03 PM04
39187 「答え」を紡ぎ出す概念装置 大地の子 02/09/03 PM00
39178 認識営業で語る内容 廣重圭一 02/09/03 AM02

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp