田中さんこんばんは。『共認機能の進化に連動した目の進化』
>ヒトを含む88種の霊長類の目の形態を調査した結果、原猿、オマキザル上科(いわゆる新世界ザル)、オナガザル上科(旧世界ザル)、ヒト上科(類人猿)の順に、目の形が「横長」になり、強膜(ヒトでいう白目の部分)の露出度が大きくなるようです。ヒトは、霊長類の中で最も目が横長で、強膜の露出の大きい種なのだそうです。(35810)
共認機能の進化に連動して眼が横長になる、強膜も露出し角膜運動が自由になる、という事実は興味深いと思いました。ただし、大型化と省エネルギーから眼球運動に移行したという見解と、白目の機能についてはまだ確信できませんが。むしろ、知能発達と大型化が相関していると考えたほうが整合するのではないかと思っています。
まず、霊長類の視覚機能の発達というのは、入力装置としての眼の機能の発達をはるかにしのぐ脳の統合機能の進化に委ねられているということは、この会議室で何度も議論されているところです。そして、眼球移動だけで視界を自由に変えられると言うことは、短時間に入力される視覚情報量が途方も無く増えるという事だと思います。
例えば、人間の視野のうち、まともに焦点が合って見えているのはほんの一部だけです。しかし、眼球を動かしながら、例えば180度の部分写真をとり、歪んだもとデータを頭の中で補正しながら合成して、あたかも180度全体がはっきり見えているように解釈しています。(19975 )
このように、脳の統合機能の発達(≒知能の発達)がなければ眼球移動がもたらす短時間での視覚情報量の増大も無意味になってしまいます。だから、知能の発達と眼が横長になる進化は連動しているのだと思います。
次に、共認機能の発達と眼が横長になる進化の関係は親和共認レベルから闘争共認レベルへの移行と大きく関係していると思います。共認機能と相手とのコミュニケーションとの関係を考えるとき、相手の表情の把握は一つの要素になります。しかし、それは原猿の親和共認のレベルであり、対面若しくは近くに居る仲間を捉えるために、多少の眼球移動が必要という段階だと思います。
>同類の表情を読みとるためには、単なる視覚情報を感覚情報として受け入れるだけでなく、視覚をまかなう脳回路を親和物質や充足物質へと、新たに組み直したのではと思います。危機逃避回路にはもともと接続されていたのでしょうが、この段階で視覚を中心とした感覚機能と親和充足系の脳回路とが接続され、人類へと至っているのでは?と思います。 (34964村上さん)
このよう原猿段階では眼球移動より、視覚情報を処理する脳回路を親和物質や充足物質ともつなげる方が重要だったと思います。現に原猿段階の眼の横長度(=眼球移動の容易性)はあまり高くありません。その後、知能の発達が進みますが、真猿以降で特に顕著になります。それと並行して眼が横長になる進化も顕著になります。
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