次代の活力源は?
361352 農業したいと思う若者を増やすには?
 
北口真穂 ( 25 大阪府 会社員 ) 20/10/29 PM03 【印刷用へ
親の仕事を継ぎたいと思うかどうか。

農業をしている人がキラキラ輝いていたら、農業に携わる若者が増えていくはず。

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休みなく働く農業なんてやりたくない!
子供の頃、自分の親を見て毎日思っていました
親の顔なんて見たことがないってくらい私の親は働きづめでした
日曜祭日なんてありません。
月曜日には学校の友達が日曜日に家族でデパートに行ってきた、遊園地に行ってきたなんて話を聞くと羨ましくて仕方がありませんでした
授業参観には親ではなくばあちゃんがやってきます
若い親の中に私だけばあちゃんが来ています。

子供心に恥ずかしかったことを覚えています
私は農業が嫌いでした
それは子供の頃親にかまってもらえなかったトラウマなのかもしれません
何度も親に反発しながらも
結局は私が後を継がなければ誰も継ぐ者はいない。

そんな責任感と使命感だけで我が家の後継者になりました
でも俺は自分の親みたいにあくせく働き詰めの農業なんてやりたくない
いや、俺は従業員を雇い、土日を休みにする企業的農業をやるんだ!

そう決めていました。

そして数年後結婚し子供が生まれ
経営権を譲ってもらい
いざ、夢の農業経営を始めたのです

まずは
従業員をやとう・・・

しかし、思いのほか作業がおそい・・・
違う、もっとこんな風にやってください・・・って作業指導するけれど
元は素人のかただから
私たち農家のように仕事がさばける分けではない・・・

イライラしながら時には声を張り上げたりする
そうしていると従業員が次々にやめていく・・・
これじゃだめだって従業員ができない分は自分がカバーする

そうしないと栽培面積を広げた分を処理できない・・・
気が付けば、
従業員より先に仕事をはじめ、
従業員が帰った後も事務処理をこなし
土日は従業員が休みだからその間にやっておくべきメンテナンスや倉庫の整理
栽培管理の手直しなど
栽培面積を広げた分やることは何倍にもなっていた

家に帰ると妻が機嫌が悪い
なんで今日の子供会に来てくれなかったの?

あ、そうだった、
今日は地域の子供たちが集まる祭りがあった日だ!

時すでに遅し、
気が付けば子供ができてから子供ゆっくり遊んだり
どこかに遊びに連れて行ったりなんかしたことがなかった
あ、これって自分の親と全くおんなじことをやってるじゃないか・・

おそらく子供たちは
毎日働きづめの親をみて
あんなに土日もなく働いている親を見て
農業なんかやりたくないって思っているに違いない

でも、やがて、成長していくにつれ、我が家を継がなければならないって
責任感で後を継ぐか
後を継がないって後ろ髪を引かれる思いをしながら
別の人生を歩み始めるんだろうな〜

農業後継者が育たないとか
農業後継者不足ってずーっと言われ続けてきています

しかし、中には農家以外で育った方が農業やりたいって
そういう方も増えてきています
 
しかし、ここで問題なのは
農家の子供、農業者の子供が後を継ぎたくなる職業かどうか?

おそらく
このままでは子供たちは後を継ぎたいなんて思いわないでしょう

子供達には子供たちなりの世界があって価値観があります
頑張って事業を拡張し成功したかたであればあるほど
自分の事業(家業)を子供継がせたいものです
そのために、待遇を良くしたり
給料をはずんだりして何とか家業を継がせようと努力されることでしょう

もちろんそれらの待遇で家業を継いでくれるかもしれませんが
それよりももっと大事なことは
親が幸せそうにしているかどうかです

どれだけ朝早くから夜遅くまで仕事をしていても
親が楽しそうにしていれば
子供達にはそんなに夢中になるくらい楽しい仕事なんだって感じるでしょう

だって、夢中になれるって寝食忘れてとりくむじゃないですか
夢中になれるって
時間も忘れて休のももったいないくらいに一生懸命になる

この姿を見ていた子供たちはどう思うでしょうか
おそらく学校の作文にはこう書くでしょう

お父さんは農業に夢中です
何がそんなに楽しいかわかりませんが
お父さんが夢中になっている農業ってとっても楽しそうです
だから私も大人になったら農業をやってみたいと思います
休みなく働く農業なんてやりたくないって思わせているのは
働く環境が悪いからって嫌がっているわけじゃないんです
給料が安いからいやだって言って理由で後を継ぎたくないんじゃないのです

 
農業に夢中になっているんじゃなくて
農業って大変!きつい!
なんでこんな仕事をやっているんだろうって
って感じが子供に伝わっているんです

子供たちの感性はものすごく研ぎ澄まされています
感受性の高い生きものです

その子供たちに
メルセデスに乗って見せても
大きな家を建てて見せても
響きません


子供たちに響くのは
夢中になっている姿です
楽しんでいる姿です

幸せを実感している

そういう
あなたの姿こそが未来の農業者を創るのです
 
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