市場原理
360271 絶対的剰余価値と相対的剰余価値による搾取構造
 
匿名希望 20/09/17 PM11 【印刷用へ
一時期、マルクスの資本論は時代遅れの経済学だといわれていた。

しかし、日本でも現在問題になっているのが格差社会。これらの問題が再び浮上し、マルクスの資本論を見直す動きも見えはじめている。現在、市場原理は衰弱してきているが、生産集団における資本家と労働者の本質的構造は基本的に何も変わっていない。今後の生産と集団の在り方を追求していく上で、あらためてマルクスの『資本論』をお浚いしてみる。

『資本家と労働者(雇用関係)の構造』

●剰余価値
剰余価値とは資本家の儲けである。資本家は、労働者を雇い働かせ儲けを出す。当然、労働者も給料をもらっている訳だが、労働者には彼らが貰う給料以上の仕事をしてもらわないと資本家に儲けは出ない。

したがって、商品を1日に100個作る仕事をしているとすれば、労働者は50個分を自分の給料として貰い、残りの50個分が資本家(雇い主)の儲けとなるという構造になっている。雇い主からすれば、この剰余価値を高め、なるべく多く労働者から搾り取りたいと考える。

●絶対的剰余価値と相対的余剰価値
そして資本家が自分の儲けを増やす為には2つの方法がある。まずは労働時間を長くすればよい。給料はそのままで長時間の残業をさせる。これで資本家の儲けは増える。これを絶対的剰余価値という。もう1つは給料を減らすこと。これを相対的余剰価値という。

●生産性を高める
多少まともな方法もある。生産性を上げること。今まで1時間で10個の商品を作っていたとして1時間で20個の商品を作れば良い。新たな設備機械投資等を導入すれば、これも可能となる。ただし当然その分、不要となった労働者はカットされ失業率の上昇につながる。

●資本主義経済の下では格差社会と独占を生む
資本家は儲けたお金を投資し、更に儲けようと考える。その際に機械を導入するなど、労働力を購入する金額(人件費)を減らしていくと失業者が増えていく。失業者が増えたり、労働者の給料が減っても、生産性が上がれば資本家の儲けは増える。このようにして、資本主義経済では、資本家に富が集中し、労働者は貧困にあえぐという格差社会の構造が生まれる。


※尚、マルクスの『資本論』にはない、豊かさの実現から物的欠乏の衰弱という社会的外圧の状況変化は、先端では資本家と労働者(雇用関係)という、これまでの構造そのものを一部では変革し始めている。
 
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