素人による創造
360073 アートで育む仮説・問題解決能力 「13歳からのアート思考」
 
トビーフィッシュ ( 24 大阪 会社員 ) 20/09/11 AM10 【印刷用へ
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以下転載


私は、この本を2020年のホームラン本の一つにしたいと思いました。

今の私にとって、価値ある本は自分の常識を覆す衝撃的な本です。この「13歳からのアート思考」は私のアートに対する価値観を変えるものとなりました。
 
最初に結論として私がアートに対する価値観が変わった点は

「アートに答えはない! 自分が感じたことがアートの答え」 

「教科書通りのアートの見方でなくても良い。」

そりゃそうだろうと多くの方が思い、仮に本書の前置きにこんな言葉があれば本を手にする人は少なかったでしょう。しかし、本書で紹介されるアートは一見「何だ、これは!?」と思うようなとても芸術と呼べないがそれでも高評価を得られたアートになっている。

では、なぜこの作品が評価を得ているのか、そこに本書が作品の背景や本書が説く「アート思考」を踏まえて読者のアート思考を植え付けるきっかけを作っているように感じました。

以下は、本書で紹介された言葉を引用しつつ、アート思考とは何かをお伝えしたいと思います。


@ アート思考
→ 自分の内側にある興味をもとに、自分のモノの見方で世界をとらえ自分なりの探求をし続けること

 過去に存在した正解に左右されることなく、自分だけのモノの見方を通じて自分なりの答えを探求する営み

上記の事をアート思考と名付け、それを育むことが大切だと本書で主張されていて、それはアートを鑑賞することで育つという。

 アート思考が必要とされる理由について、現代の流れが大きく影響しています。

これまで世間が求められていたことは、一つの問いに対して答えを瞬時に出せる人材でした。

しかし、現代はVUCAの時代と言われています。VUCAとは「volatility(変動)」・「Uncertainty(不確実)」・「Complexity(複雑)」・「Ambiguity(曖昧)」のことであり、その中で一つの答えを探すことが不可能で無意味なものとなってきています。だからこそ、アート思考の自分なりのモノの見方をして自分なりの答えを作ることが求められます。

それを他者の見方ではなく自分が見た感想や感情を大切にしていく練習をアートを鑑賞して実践していくこと。それが主張されていました。

 
A アウトプット鑑賞
→アート思考を基に作品を見て気が付いたことや感じたことを声に出したり紙に書きだしてアウトプットすること。

この鑑賞をする時に、作品の解説をすぐに見ないこと。それを見ては自分なりのモノの見方が出来ません。

 

B アートの見方
アートの見方とは二種類に分かれます。

@背景とのやりとり

A作品とのやりとり


@の背景とのやりとりは私達が普段やってきたものです。作者の考え、作者の人生、作品が生み出された歴史的背景などが挙げられます。

これは、これまでの美術を学ぶ基本的な考え方でした。しかし、今回アート思考を育むアートの見方は

Aの作品とのやりとりであります。作品とのやりとりとは作品を見て自分がどう思ったのか、何を感じたのか。そして、なぜそう感じたのかを作品を通して自分を見つめること。それを作品とのやりとりと言います。

アートを見た時の感想を本書では多く紹介されていて、私も事例のアートを見て様々なことを感じましたが、私と違う見方が多く私自身もその見方を知り刺激となりました。

「この作品を鑑賞して私はこう思った。なぜなら・・・」という考えをすることで、自分の思考を整理できます。その結果、答えのない問いに対して「私なりの答え」を見つけることが可能となります

なぜなら、アートとは作品を通して答えのない問いを探求する営みだからです。作者が作品に込めた思いは一つの見方です。

自分だけの見方を持てることが自身の差別化にもなるとビジネス書で主張されていますがその具体的な方法にアート鑑賞が含まれると感じました。

私は本書を読んで、アートに対して苦手意識がなくなりました。それは、正解を求めようとする姿勢を否定し、自分なりの見方で良いのだという考えを知ったからです。

アートは私自身が絵を描くことがかなり苦手なものだから避けてきましたが、絵を上手に描けなくても近隣の美術館を見て自分なりのモノの見方を育んでいきたいと思いました。
 
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