日本を守るのに、右も左もない
35762 「現実」の中から、突き抜けると言う事
 
西谷文宏 ( 24 和歌山 建築設計 ) 02/07/10 PM09 【印刷用へ
先の藤岡さん、内藤君の投稿にもあるように、既存の運動とは、行き詰まった社会を全て否定し、「全く新しい社会」を生み出そうとするものであったと思う。もはや、身動きとれない社会に見切りをつけ、新しい社会を描く。そこには、何か可能性があるような気になる。(一時の構造改革フィーバーは記憶に新しい)
しかし、このような改革や変革と言ったスタイルは、全て幻想に過ぎなかったのだと、「超国家・超市場」の議論を通して確信した。

考えてみれば、「可能性」とは、行き詰まった状況(現実)の中にこそ見えてくるものであって、全く現実に根ざしていない、(特定の人間が)頭の中で思い描いた社会に実現基盤などありえるはずがない。そこにあるのは、可能性でも何でもなく、単なる現実捨象の幻想充足でしかない。

行き詰まった状況を見据え、その中から新しい可能性の萌芽を探り出すのは容易ではない。そこに至った全ての軌跡を分析・構造化する構造認識と、固定観念に縛られることなく潜在思念をフル稼働させることが不可欠だ。その為には、徹底的に現実を見据えなければならないし、常にその中に身を置く必要がある

それよりは、そんな(行き詰まった)状況を全て捨象し、全く新しい世界を夢想する方がはるかに楽である。その安直さと”解りやすさ”が、(変革や改革に)何か可能性があるように感じてしまう理由だろう

このように考えて来ると、今までの改革や変革の実態は、一部の統合階級達によって押し付けられた、現実捨象と頭の中で考えた勝手な社会・システム(=倒錯観念)に過ぎないことがわかる。
全ての変革・改革が成功しなかったのも、更には社会がここまで閉塞してしまったのも、全ては統合階級が現実を捨象してきたことに起因すると感じる。現実を捨象して、一体何が「統合」階級なのだろうか。

企業経営の神と崇められる、P・Fドラッガーの言葉に、
「本物の変化か、一時の変化か、見分け方は簡単である。本物の変化とは人が行うことであり、一時の変化は人が言うことである。」
と言うものがあるが、正にその通りだと思う

「構造改革」と声高に叫ぶ統合階級の姿は、もはや何の可能性も感じないし、不信感すら覚える。そこにあるのは、現実捨象の倒錯観念のみ。
私権の強制力(ex.法制化)で、ある程度の変化は起こるのかもしれないが、そんなものは表層でしかなく、”一時の変化”でしかない。閉塞の根本は何も解決しない。

それに対して、このるいネットにおいては、これだけ多くの人間が参加し、絶え間なく投稿が繰り返され、認識が紡ぎだされている=可能性が模索されている。
この事実そのものが、”本物の変化”と言うことなんだと思う
 
  List
  この記事は 35729 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_35762
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
179382 共同体社会への「憧れ」はもういらない モス鬼頭 08/06/18 PM04
36411 個人の意識も現実と共に変わる。 一力広明 02/07/19 AM00
36005 着実な改革 山田太郎 02/07/13 AM04
35964 性急に答えを求めるのは間違っている 竹村誠一 02/07/12 PM11
35961 現実をみるということ 布田貴士 02/07/12 PM11
35957 るいネットの原規範 田野健 02/07/12 PM11
35948 唯一の解決方法 木村友昭 02/07/12 PM10
35946 ごまかしのない変化 秋山仁美 02/07/12 PM10
35937 政治家頼みをやめて自分を認識闘争の場にさらしてみる 琵琶湖 02/07/12 PM02
35924 現実の変化を最後に感じ取るのが支配階級 大河明日 02/07/12 PM01
35914 傍観者は何を言っても空論 前山修司 02/07/12 PM00
35843 なぜ「現実」の中に可能性を見出せないのか 匿名希望 02/07/11 PM01
35825 「本物の変化」について 匿名希望 02/07/11 PM01

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp