日本人と縄文体質
35517 少数の渡来人が多数の縄文人を制覇しえた理由は?A
 
北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) 02/07/06 PM11 【印刷用へ
しかし
>弥生時代を可能性収束として受け入れた(岡本氏35167
については大いに疑問です。
というのはそのような各集団が独立した状態であれば、その集団に対してかかる同類圧力(侵略圧力)には、あくまでもその集団単独で対応しなければならない、ということになります。具体的にはその集団単独で戦うか、服属するかの選択です。

とすれば、例えば他集団の状況(無惨な敗北)を見て、贈与以来の闘争回避の方法論=服属という判断に多くの集団が傾斜したということが類推できます。

いったん同類圧力(この場合は略奪闘争の圧力)が顕在化すれば、それを制御する力は序列の共認しかありません。具体的にいえばそれは、私権時代初期においては、先ず制覇集団(部族)と被制覇集団(部族)間の集団間の序列として登場し、それがやがて身分序列に転じていきます。集団秩序や社会秩序の維持=統合が絶対課題だとすれば、彼我の力量を鑑みて服属を受け入れるしか選択肢がない、という状況判断も成立したことでしょう。その際にぎりぎりの妥協策として、集団の共認(婚姻制度など)は可能な限り維持し、社会的序列だけを受け入れるという判断が成立したのでしょう。

略奪闘争の高まりはある意味で社会空間=同類圧力が顕在化する空間がいびつな形で開かれたことを意味すると思います。この同類圧力私権圧力)の満ちる空間=社会に対して、とことんそれを捨象した、これが縄文人=その後の日本人の特徴だともいえます。つまり大半は、それを前向きの可能性として受け取ったとはいいがたいように思います。これが身内意識の強さやお上意識の強さ等の、本源的だが社会空間に対して閉鎖的な日本人の体質として、現在も濃厚に残存しているといえるのではないでしょうか。

その後市場によって新しい社会空間が開かれ、現在私権圧力の衰弱によって集団の圧力が衰弱し、意識の外向基調がが顕在化してきまた。(四方氏「外向収束⇒認識収束に応える『認識形成の場』」31767 )社会空間での圧力をとことん回避し、本源性を守ろうとしてきた日本人が、新たなこの期待と応望に基づく同類圧力に前向きに対応できるかどうか、今日本人はある意味で第二の正念場に立たされていると思います。
 
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