共認運動をどう実現してゆくか?
354338 コロナショックに始まる古い世界の崩壊と新しい可能性
 
山水清輝 20/03/07 PM09 【印刷用へ
コロナショックによる経済的な影響が次第に広がりつつある。
すでに倒産の話も出始めたが、当面ストックで食いつないでいる事業者も遅かれ早かれギブアップせざるを得ない状況が来るだろう。

クルーズ船、ライブハウス、スポーツジムと閉鎖が進む事業に限らず、いずれの業態でも人が動かなくなる流れの中で、連鎖的に倒産が出始めるだろう。それは日本だけの話ではない。人やモノの流れが滞る中、必然的に世界規模で起こる話。

ところで、クルーズ船、ライブハウス、スポーツジムという場所にはある特徴がある。比較的お金と時間に余裕のある人たちが出入りしている場所であるということ。お仕事と余暇の両輪をうまく回している人たちとも言える。

その両輪のうち、余暇の部分(消費の部分)を削るわけなので、消費者当人にとっては残念な状況ではあるが、我慢すればいいだけの話。他に息抜きできる場所や方法はいくらでもある。

一方、大変なのはこれらの事業を営んでいる事業者の方。しばらくは国や保険の手当てでしのげるかもしれないが、それも数ヶ月。その先の保障を担っていくのは国。

もちろん民間レベルで相互扶助的な助け合いの輪が発生する可能性もあるが、秩序維持という絶対不可避な課題を担う国としては、待ったなしで答えを出す必要に迫られることになる。しかもすでに1000兆円にものぼる借金(334673)を背負った中で一体国はどうするのか?

ここでようやく従来から議論されてきた国家紙幣(256788)が現実味を帯びてくる。これまで頑強に抵抗してきた国際金融勢力がコロナショックで力を失う状況の中、それが可能となる。具体的なお金の支給方法はこれまた従来から議論されてきたベーシックインカム方式(347051)になるだろう。すでに着々と準備は進められていたのだ。

国によるこのような保障、秩序安定の目途が立てば、次は支給されたお金で何をするか?に国民は頭を使うようになる。いままでに経験したことのないような適応欠乏を生起させるレベルの精神的ショック、肉体的ショックを経験した後でどう動くか?

すでに各国のベーシックインカム実験で結果が出ているように、遊び呆けるような生活態度にはならず、むしろ真剣に「みんなが喜ぶこと」「社会の役に立つこと」を新しい事業として立ち上げる人が増えるだろう。あるいは従来の企業組織に残っている人は企業内起業、企業内新事業、あるいは副業としてこれら新しい事業に乗り出すだろう。お互いに同志を募って。

そんな新しい事業にはヤラサレ感は一切ない。なぜなら誰もが事業の当事者なのだから。結果として、仕事か余暇かの線引きは薄れ、それらが混然一体となった人間活動の充足が至るところで生まれるだろう。

結果として従来の市場社会で横行していたような騙しやブラ下がりや支配被支配という人間関係がなくなる。そんな必要もないし、仮にそんな行動原理で動く人がいてもは相手にされない(評価されない)からだ。

結果、虚業のない実業で動く世界となり、みんなや社会(世界・宇宙)にとって「必要か否か」というシンプルな判断軸で動いていく世界になるだろう。
 
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自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
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