生命原理・自然の摂理
354061 人間だけが特別な老化と死亡率を持つ
 
匿名希望 20/02/26 AM02 【印刷用へ
1月13日のサイエンスに、とても興味深い記事が出ていました。

寿命が長いことで知られるイチョウですが、そのイチョウの木の遺伝子と細胞構造を徹底的に調査した初の研究によって、

「イチョウの木は老化ではほぼ死なない可能性」

が示されたというものです。

人間などの生体には、老化に関連する遺伝子があり、老化に従って、この遺伝子が増えていくわけで、「人間は時間と共に年老いていく」ということになっています。

その中で、人間は「時間の経過と共に死亡率が上昇し、そして亡くなっていく」わけですが、イチョウはそうではないようなのです。

今回の分析では、老化に関連する遺伝子がイチョウには見当たらず、また、どれだけ年をとっても、成長もさほど鈍化せず、そして「ストレスに対しての反応も一生ほぼ同じ」という生命体であることがわかったのですね。

つまり、イチョウというのは、純粋な意味ではないですが、「ほぼ永遠に近い生命を持つ」生命体のようです。

なお、私たち人間が「年とともに老いて死んでいく」という生命体ですので、それがどの生物でも同じような感じだと思われているかもしれないですが、あとで振り返りますが、

「老化するにしたがって死亡率が急激に上昇する生命体は基本的には人間だけ」

なのです。


■人間だけが特別な老化と死亡率を持つ
ところで、イチョウなどの樹木が「基本的に永遠の生命を持つ」ことと「年老いることもほぼない」ということが判明したわけで、そういう意味では「イチョウは特殊な生命」のような響きを感じますが、実は、地球の生命の中では、もっと奇妙な老化と死亡率を持つ生命体があります。

それは人間です。

実は、

「老化によって急激に死亡率が上昇する生命体は、人間以外には地球にいない」

のです。

それは以下の記事などに記しています。

ドイツのマックスプランク人口研究所などが科学史上で初めて挑んだ「地球上の生命種の老化と死亡する確率の関係」」の大規模研究で、「そうなる理由がわからない」という結論の記事でした。

なぜ私たちは年をとるのか? 科学では何の説明もできない
高齢化という問題は最近のメディアでは最も注目される話題であるにも関わらず、科学者からはそれに対しての答えは出ない。

最新の人間と動物、そして植物の統計データは、老化プロセスにおける極端な多様性を明らかにした。

しかし、既存の進化論ではこれらを説明することができないのだ。

寿命と死亡率は生命種によって大きく異なる。

死亡する確率が年齢と共に上昇するという事実は、人間には適用することができるが、全般として見れば、生物の真実ではない。

 

大まかには、地球の生命は以下の3つに分類されます。

地球の生命体の老化と死亡確率の分類

・年を取るにつれて死亡率が上昇する

・年を取るにつれて死亡率が「下がる」

・死亡率が一生を通じて一定

人間はひとつめの「年を取るにつれて死亡率が上昇する」に該当するわけですが、年老いた後の死亡率が他の生物と比べて、あまりにも急上昇していて、

「地球には同じような死亡率をもつ生命体はいない」

ことがわかったのです。

基本的には、人間だけが特別に奇妙な老齢化と死亡率を持つ生命なのです。

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