社員の活力を引き上げるには?
353990 成長よりも適応が生物のありかた
 
匿名希望 20/02/23 PM03 【印刷用へ
リンク より引用

なんで「成長派」と「成長否定派」がボタンを掛け違えるのかな、とちょっと考えたこともあります。
 

結論としては「成長」という言葉が今ひとつなんだな、と思うんです。
 

なんか「成長」という言葉、って、ゲームのキャラクターの成長と同じように捉えている人が多いのかな、と思うのです。

ステータスが増えて、 新しく魔法がつかえるようになる、 そのうちめちゃくちゃ強くなって無双、

みたいな。

 

でも、人間とゲームのキャラクターの成長って、かなり違います。

実際、大人になってしまえば、ステータスは、生まれ持った遺伝の影響が大きく、 ほとんど変化はないのです。

要するに、大人のステータスは、実はすでにカンストしている。

 

例えば知能は、大人になればなるほど遺伝の影響が大きくなり、環境の影響が少なくなります。

事実、慶応大学の心理学者、安藤寿康氏によれば、子供のときよりも大人になってからの知能のほうが遺伝の影響が大きく、大人の知能は7割が遺伝によって説明できる、といいます。


この結果は、意外だと思われるかもしれませんね。人間は年齢とともに経験を重ねていくわけですから、環境の影響が大きくなっていきそうなものですが、実際は逆なのです。

つまり、人間は年齢を重ねてさまざまな環境にさらされるうちに、遺伝的な素質が引き出されて、本来の自分自身になっていくようすが行動遺伝学からは示唆されます。(中略)

しかし、遺伝はその人の一生を通じて影響を与え続けますが、環境が影響を及ぼすのはあくまでもその環境が周りにあるときだけです。

いずれにせよ、人はいずれ親の七光りが通用しない社会の中で生きていかなければなりません。遺伝か環境か、どちらかに賭けろというのであれば、私は遺伝を選びます。


こうした研究からも、「大人になってからの成長(=ステータスアップ)」などは、ほとんど望めない、と考えたほうが良いでしょう。

だから多分「大人の成長」って、誰かが作り出した虚構なんです。

人間は唯一、子供が大人になるときに、著しいステータスアップ、文字通り「成長」するだけなのです。

実際、子供から大人へは、凄まじい知能の成長が見られます。

自分の子供を見ても、1才児と4歳、4歳と7歳では勝負にならないほど知能に差がある。

が、おとなになってからの知能の成長は、それに比べればほんの僅かでしょう。

それが現実です。

でも、こう言う事を言うと、

「スキルは成長する」とか

「考え方も成長する」とか

そんな話を持ち出す方もいるでしょう。

ただ、それは私の考えでは「成長」というよりも、むしろ「適応」というべきではないかと思います。

実は、大人が本当に問われているのは、「成長」ではなく、「適応」なんです。


「これを勉強したい」

「この技術が気になってる、身に着けたい」

「だから空き時間が欲しい」って思っている人、いないんですね。本当にいない。

(中略)

いや、皆、勉強出来ない人たちじゃないんですよ?

例えばプロジェクトで新しい技術を使うことになって、それについて急いで勉強しなくちゃいけない、とかいう状況だと、ちゃんと資料揃えてセミナー行って本買って、キャッチアップ出来る人たちなんです。

「スキルの獲得に受け身」だったり、消極的だったりするのは、その人達が生物だからです。

余計な力を使わず、万が一環境が変われば「適応」しようとする。そして、しんざきさんの周りの人たちは実際に「適応」している。

これこそまさに、「ああ、生き物ってすごい」と感心していい部分じゃないでしょうか。

受け身が実は、人間の本来の姿なんです。
 
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