共認心理学:現代の精神病理
353965 乳幼児期の親和充足度によって大人になってからの対人関係のスタイル(不安型/回避型/両価型/安定型)を分かつ
 
石山 巌 ( 45 東京 コンサル業 ) 20/02/22 PM05 【印刷用へ
■女性に多いのは不安からの怒り。タイプ別の傾向と対策(リンクより)

:::以下転載:::

▼愛着スタイルを分析。女性に多いのは「不安型」

子ども時代に養育者と安定的な関係を築き、「愛着(情緒的な結びつき)」の形成がうまくいくと、「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンが豊富に分泌されます。それが脳の前頭前皮質を発達させ、キレにくい脳を育ててくれることを前編でお話ししてきました。

大人になり、他人とより深いつながりを持つようになると、この愛着形成の影響が別のかたちで表れてきます。対人関係において、不安型、回避型、両価型、安定型と呼ばれるスタイルを示すようになるのです。

不安型は比較的女性に多く、恋愛体質だったり相手に依存しすぎたりするタイプ。子どものころの愛着形成が不十分だったことが原因となります。たとえば、いい子にしていれば褒められる、成績がよければ可愛がってもらえる......という条件つきの愛情です。ある枠組みがあり、そこから外れると愛してもらえない。そんな制限のなかで愛着スタイルが不完全に形成されてしまうと、大人になってからその埋め合わせをするかのように、愛着の対象にしがみついてしまう場合があるのです。

そんな不安型の「怒り」は、パートナーに向けられることがもっとも多い。自分が求めていることをやってもらえなかったときに激しく怒る。あるいは、自分が期待している反応がかえってこないことに対して不安が生じて、それが怒りという表現になる。そういった行動パターンになることがよく知られています。


▼男性に多いのは、頼られると怒る「回避型」

いっぽう、比較的男性に多いとされるのが回避型。ひと言でいうと愛着形成が薄いタイプです。たとえば誰かに頼られたとき、ふつうの人は自分を信頼してくれたことに喜びを感じ、良好な人間関係を築くベースにします。でも回避型の人は、頼られると怒りを感じる。「俺に面倒を持ちこむな」というわけです。

回避型の人は、自分の領域に入ってこられると怒りを感じます。いつか裏切られるかもしれないから、誰とも愛着を築きたくないのですね。それくらいならいっそ絆を作らないでおこうというのが、回避型の心的構造です。

回避型になりやすいのは、子ども時代に養育者との関係が断絶しがちだった人。お母さんとおばあちゃんの間を行ったり来たりするような生活をしていると、回避型の傾向が強くなるようです。「早く大人になりすぎる」という感じでしょうか。

また、不安型と回避型を併せ持つタイプを両価型といいます。養育者の態度が変わりやすかったり、過干渉であったりする場合によく見られるようです。両価型の子どもは、ひとりにしておくと寂しがって泣くけれど、誰かが近づくと嫌がってもっと泣く。またいつ愛情が得られなくなるか、わからないからです。


▼リカバリー力が高い「安定型」

ここまで、不安型、回避型、両価型と、愛着形成に問題があるタイプを見てきました。では、養育者と安定した関係を築いた人がどうなるかというと、その名のとおりの「安定型」になります。

安定型は多少のことでは動じない、安定した情緒を保てるタイプ。たとえ「怒り」を感じても、ゆうゆうとした自分を保持できる能力を持っています。たとえば相手が不機嫌だと、不安型は「自分のせいかもしれない」と感じますが、安定型は「なにか理由があるのだろう」と客観視できる。ぶつかることがあっても、それで相手が離れていくわけではないという自信があるんですね。これは、相手を信頼しつづける能力と言ってもいいでしょう。

安定型は人と人との絆を築きやすく、収入や社会的地位も高いという報告があります。さらに、オキシトシンが十分に分泌されるため、心身のリカバリー力、つまり立ち直りが早いのも特徴。オキシトシンには修復機能があり、ストレスはもちろん、実際の傷すら回復を早めてくれるのです。

:::後略 転載終わり:::
 
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