市場は環境を守れない、社会を統合できない
353939 子供を産みたくない理由
 
小川泰文 ( 31 新潟 会社員 ) 20/02/21 PM03 【印刷用へ
現代の日本人が子供を産みたくない理由は、「子育てする自信がないから」を筆頭に、不安発の理由が上位を占めているようです。→「産まない理由の第1位、欧米「今の生活に満足しているから」、日本は…」リンク


その不安の詳細を綴ったコラムを紹介します。
まぁもうありとあらゆる不安がかかれているように思いますが、これほどまでに不安になってしまうのは、子育てという課題が、母親もしくは良くても夫婦だけでなさなければならないという状況ですので、当然と言えば当然です。「まわりに頼れる人がいない」とありますが、これが全てな気がします。



以下、「私が子供を産まない理由:その1」、「私が子供を産まない理由:その2」リンクより。

理由1.お金がかかる
マジで子供を養えるような経済状況ではない。しかし、私が会社を辞めて現在フリーターをしているからというわけではない。
会社員の時だって無理。きっとこの先また就職しても無理。
そんなに貧乏なのかというとそういう意味でもない。(貧乏だが)
普通に、健康で生まれる保障なんてどこにもないからだ。
「透明なゆりかご」という沖田×華さん著の産婦人科を舞台にした漫画にもよく出てくるが「無事に生まれることは奇跡」。
大病を持っているかもしれないし、身体障害などがあれば子供を生かすために必要な費用はとんでもない額になる。
(中略)

理由2.あらゆる痛みが怖すぎる
私の友達で今2歳児の母がいる。「もう産みたくない」と言っていた。
痛みの感じ方は人それぞれだし、私の母に至っては「痛いけど、泣き喚くようなもんじゃない。それに、力んでウンコもでちゃうし、それどころじゃない」と私がウンコと共に産まれてきたというどうでもいい情報付きで笑いながら話してくる。友達は顔を真っ青にしながら、一切笑いもせず、ただただ痛すぎて死ぬかと思ったと当時の状況を話していた。
それくらい差があるものではあるが、まぁ、どう考えても痛いだろ。
(中略)
出産の痛み以外にも、友達が母になってから学んだことがある。
おっぱいの痛み。母乳でおっぱいが千切れんばかりに張るのだ。
搾乳機を使って、余分な分を捨てないといけないほどお乳が出る人には
相当地獄らしい。岩のようにおっぱいが固くなって、絞るときもめちゃくちゃ痛いなんて。おっぱいが痛すぎて眠れないこともあるそうだ。
母乳も、出る人出ない人と個人差が大きいが、怖い。

理由3.保育園探しが地獄
「日本死ね」と国を擬人化して罵倒してしまうほどに、保育園探しに絶望してしまうお母さんがいるような世の中だ。そりゃ死ねって言いたくなる。
生まれる前から「保活」と言って、保育園探しをしている人もいるらしい。
保育園に預けられなければ働けない。働けないと食っていけない。
かなりシビアな問題である。私がもし産んだら絶対保育園が必要になるが、
見つからない可能性のがずーーーーっと高い。
(中略)

理由4.預かってくれる人がいない
そう。いないのだ。夫の実家は地方だし、
私の実家も電車で2時間くらいの距離。実家にいる母も姉も日々生活のために働いているので、「預かって」なんてとてもお願いできない。
双方車もないので、さらに無理。
もし、保育園に入れなかった場合、預けられないため生活が詰む。
ベビーシッターを雇える経済力ならばいいかもしれないが、現実的でない。
友達やネットで見かける人たちは、「親が近くにいる」パターンが多い。
そうでない人もいるだろうが、私はずっと子供と二人きりなんて到底考えられない。子育てする上で頼れる人が近くに誰もいないのだ。
これは子供や私の生死に関わるレベルで恐ろしい事態だ。

理由5.犯罪被害者や加害者になることが怖い
どんなに愛情を持って育てたとしても、加害者になることもあるだろう。
生まれつき、反社会的思想を持った人もいる。
ありとあらゆる凶悪事件が起きているが、もしその犯人が我が子だったら…といつも考えてしまう。理由はわからない。
(中略)
手塩にかけて育てた子が、キモくてごみ以下の人間の餌食になってしまったら…。というか、この国で女を産んだらほぼ確実に餌食になる。おえ。

理由6.子供との衝突が怖い
大人になるまでにも、大人になってからも、子供との衝突は何度もあるだろう。それが嫌だ。
8歳の時に離婚して、クソ実父が養育費も払わずとんずらしたため、相当苦労して育ててくれた。泣ける。だから、本当に感謝しているが、少々過干渉なのだ。そのくせ、子供の時は蹴られたり叩かれたり。
クソ実父もどこでキレるかわからない頭のおかしい人間だったので、よく訳の分からない理由で怒鳴られたり家を閉め出されたりした。
このような経験から、子供を叱る場面になったらきっと手を上げてしまうのではないかと思う。どうやって諭したらいいか、わからない。
(中略)

理由7.遺伝が怖い
私は発達障害を持っているのだが、母もその気がかなり強い。
母方の婆ちゃんはアスペルガーの気が相当ある。
つまり、高確率で遺伝すると思われる。
反出生主義ではないが、自分と同じタイプの子供が生まれた場合、
障害故にかなりの確率でみじめな思いをするだろう。
それを考えると、かわいそうでたまらない。(中略)

理由8.自分と夫の時間がたまらなく好き
夫がめちゃくちゃ好きだ。イラつくことや喧嘩もたまにはあるが、
共に生きてる戦友のような感じだ。様々な理由から情緒不安定な私のことをいつも励ましてくれ、味方でいてくれる。(中略)
また、音楽の趣味もあうからライブも行くし、お酒も食べることも好きだから、2人で食べ歩きしたり、料理したり。そのすべての時間が愛おしい。私がやりたかったこと、こんな家族がよかったと思ってたことすべて今ようやくできている。(中略)
私は今ようやく手に入れた自由が惜しい。
だいたいの人は「自分の時間が大事」という理由だと思う。

・・・

ここまで書いて思ったが、「予期不安」がかなり強い。
「産んだらどうにかなるって!」とお気楽に言う人もいるが、そうじゃない。大人になってからも、親に苦しむ人が大勢いるし、そんな軽々しく産みたいと私は言えない。
 
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