西欧科学は狂っている
353696 現代科学のおかしさ@ 〜理論(人間の頭)が観測事実(自然)を支配できるという思想〜
 
紺碧空 ( 38 大阪 社会人 ) 20/02/13 AM00 【印刷用へ
現代科学のどこがおかしいのか?端的に示した論考(リンク)より引用します。

* * * *
現代のアカデミズム科学界特に物理学者が信じている『物理学のあり方の王道』というのが

【まず論証があって、それを実証検証していく(※1)】

という『理論至上主義』であることがよくわかりました。要するに、彼らにとってそれが共通の根本的なアイデンティティになっているわけです。

そして、それだけが唯一『自然を解明する方策』であると共通に固く信じているようです。したがって、現代のアカデミズム物理界に流れている基本認識は、

【理論−主  実験観測−従(※2)】

となってしまっているようです。

ここによく聞くような、「理論物理学者は実験物理学者を下に見ている」というような大変おかしな根本的に誤った風潮が出てくる基本的要因があるわけです。
 若き日のハイゼンベルグはそういう意識が強くあったそうで、それに不快感を抱いた実験物理学の教授が博士課程進学試験で彼の答えられないような問題を出して対抗し、あやうく不合格になりかけたという逸話を目にしました。

しかし、アカデミズム物理界の根本的な共通意識が上記(※2)であれば、そういう意識が理論物理学者に生まれてくるのは必然的ではないかと思うのです。

しかしながら、そんなあり方が本当に正しいのでしょうか?そんなあり方で真に自然が解明できるのでしょうか?私は、現代の物理学の(※2)のような分業体制は誤ったいびつな体制だと思います。
それが、地球の科学の真の発展を阻害している根本的要因だと思うのです。そういうと「そんなことはない。色々と解明されてきている」と言う反論が出てきますが、それは「ほんとう」でしょうか?海外の科学ジャーナリストは冷静に見ていて、例えば、ここで示した『宇宙論の危機』という本が出ています。最高頭脳が30年以上も取り組んでいるにも係わらず一つも実証されずまた何も予測しない「超弦理論」には身内の理論物理学者からさえ批判が出ているのです。

そういう意識が、ここで触れた『背信の科学者達』の遠因になっているのです。

既に本コーナーでは散々紹介して来ているように、過去には一部の心ある学者さんは科学者のあり方に警告を発しられてきました。例えば、寺田寅彦さんは、ここで示したように

>頭がよくて、そうして、自分を頭がいいと思い利口だと思う人は先生にはなれても科学者にはなれない。
>人間の頭の力の限界を自覚して大自然の前に愚かな赤裸の自分を投げ出し、そうしてただ大自然の直接の教えにのみ傾聴する覚悟があって、初めて科学者にはなれるのである。

と「科学者とあたま」という本で書いておられますが、上記の(※1)、(※2)の意識は全くそれには反している気がします。

私は「物理学」が「自然科学」であるというのなら、「物理学者」はこの寺田寅彦さんの言にあるべきであると思うのですが、上記(※1)、(※2)が共通基本思考であることから、現代の「物理学者」のやっている「物理学」は「自然科学」には程遠い感がしてなりません。

彼らは、

【人間の頭が自然を克服できる(※3)】

と強く信じているようです。だからこそ、人間の頭から生み出された『理論』を何にもまして尊び、逆に理論に反する実証観測結果を否定・無視する傾向にあるのです。全くの『本末転倒』ではないでしょうか?前にもどこかで書きましたけど、真偽は不明ですが、かつてDiracが「こんな美しい理論に合わない観測結果は間違っている」と言ったその意識、また、現在のmain streamの宇宙論である「ビッグバン宇宙論」の理論構築に一役買った素粒子学者の、

>事実を素直に認めよう。・・しかし、こんなに美しい理論がかって間違いであったことなど決してないことも考えるべきだ

という言にまさにそういう現代物理学者の意識が表出しているのです。

ともすれば、「理論に合う都合のよい結果」だけ、ほとんど追加検証実験なしで「理論の正しさを示す証拠」扱いされてきたのです。そこに、「論文捏造」が出てくる一つの根本要因なわけです。しかも、特にmain streamとか基本になってしまっているものについては、そういう捏造論文での「証拠」がいつまでも教科書に掲載され続け(不都合は情報が拡散されず隠匿されたり無視されてしまう)一方で反する実験観測結果はあじゃこじゃ「けちつけて」うやむやにされてしまっている傾向が強く見られるのです。

これらは全て、上記の(※1)、(※2)、(※3)が共通基本思考がなせる必然的な結果なのです。
 
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