人類の起源と人類の拡散
352340 ジャワ原人は、現生人類と同じ継続的な進化が行われていた
 
麻丘東出 19/12/29 PM11 【印刷用へ
世界の原人化石の中でもジャワ原人は、同じジャワ島から百数十万年という長期にわたる地層から多数発見されている。
ジャワ原人の化石が発見された地層は、旧い順に、サンギラン層(160万〜120万年前)とトリニール >バパン層(100万〜80万年前)>サンブンマチャン(30万年前)>ガンドン(10万年前から5万年前)。
(※約80万年前のバパン層の化石と30万年前のサンブンマチャンの化石の間には50万年ものギャップがあるが、この時期のジャワ原人化石は見つかっていない。)

Q.ジャワ原人は、(多地域進化説の)現生人類の直接祖先か?
前期のサンギランは頭骨は低く額も狭く、中期のサンブンマチャンは額は広いが頭骨は低く、後期のガンドンになると頭骨はより高く額は広がっている。
このことから、ジャワ原人は年代を追って「脳容量が増大」する方向に進化している。それも単に「大きくなる」のではなく、狭まった額が広がり、頭骨が丸みを増し、脳頭蓋の底の部分が前後に伸びたり、眼窩上隆起(眉の部分の骨が飛び出る構造)の外側部分が分厚くなっていった。
また、「咀嚼機関(歯や顎)が縮退」している。
これらは、現生人類ホモ・サピエンスに近づく進化である。

その一方、ほかの原人と同様に側頭骨の上縁がまっすぐ伸びている。これは新しいガンドンでも同じで、ホモ・サピエンスや旧人のように、カーブする方向に変わってない。
また、眼窩上隆起の外側が時代を追ってだんだん厚くななり、頭蓋底の中央部が前後に極端に伸張していくといった、他の人類には見られない変化がある。
また、現代人の顎関節は、旧い人類にも共通する関節窩の窪みの後部が下方にカーブしているが、ジャワ原人は古いサンギランにはあるが、新しいガンドンになると消えている。
ジャワ原人は、「顎関節」、「眼窩上隆起」をはじめ、「前頭骨」「頭頂骨」「側頭骨」「後頭骨」「側頭筋の突起(筋肉の付着部)」「頭蓋底」といった個々の部分で、現生人類ホモ・サピエンスとは異なる進化をしている。


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