密室家庭は人間をダメにする
351795 精神破壊は自主性を重んじた末路の姿
 
匿名希望 19/12/10 PM05 【印刷用へ
精神破壊の問題が深刻化している。小中に在籍している児童生徒の数は2000年以降10年で約100万人減少しているが、特別支援へ通う児童生徒は10年で約10万人増加し倍増している。今や幼稚園でも刃物を振り回し、「殺すぞ」と叫ぶ園児がいるほどの危機的状況。昔は当たり前に存在したウサギなどの動物小屋も園児に殺されてしまうので飼えなくなってきているという。

精神破壊の問題は、痛ましい事件やトラブルが起きて漸く明るみになる。故に遠い問題のように捉えられがちだが、実は家庭の中に閉じ込められているだけ。親は「自分の子供は問題ない」「家庭の事は親が解決できる」と問題に蓋をしており、大問題へと顕在化した頃にはもう手遅れというケースが多い。(日本の殺人事件の55%は親族間殺人。)聖域である家庭に踏み込み、子どもや親を説得して施設に移送する「精神障害者移送サービス」の押川剛氏のインタビューは、踏み込んでいるからこそ見える精神破壊の現実がよくわかる。

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より引用。要点を抜粋します。

>国は今、高齢者や障害者に対して「自立してください」と言っているわけですね。健常者には言わずもがな。つまり「家族のことは家族で、自分のことは自分で」ということですよね。家族間にいろいろな闇があるとか、殺傷などの家族間事件が起こるというのは、国や社会のあり方に責任があるというよりはむしろ、個人の「自主性」を最高に重んじた結果だと私は思っています。

>現代では、人の人生に圧力をかけて成長させるという考え方自体が、もはや受け入れられなくなった。個人の自主性に重きを置く現代社会に一人ひとりがついて行けるほど国民は成長・成熟しているのかというと、私は疑問です。根性論のように自主性のない子どもに対しても厳しい指導をすることは、裏返せば全員に機会の均等があったのではないかともいえます。

>例えば精神疾患に関してまで、未成年の子どもの自主性に押し付ける親がいるわけです。明らかに精神疾患を患い、体の健康まで損なわれている10代の子どもを積極的に医療につなげようとしていない。親に理由を尋ねると、「本人が嫌がるから」「納得しないから」などと言うわけです。本来であれば親の方が「自主的」な決断をしなければいけないんですが、それができない。

>日本という国は個人プレイよりチームプレイが得意な国だと思っています。「皆と一緒にならなきゃ」「皆と同じでなきゃ」という感覚が強いと思うんですね。教育も然りです。「皆一緒」という日本固有の文化とも言えます。こうした風潮に、かつて日本にあった建設的な「おせっかい文化」は、重要な役割を果たしていたと思います。

>家庭内の問題の実態は、報道されている以上に深刻化しています。今後日本の経済が傾けば、家庭のみならず企業内においてもメンタルヘルスに起因するトラブルが勃発するでしょう。私が今案じているのは、次は職場です。今まさに家庭内で起きている、カッとなって即座に刃物を振り回す、突然狂信的な暴力行為に走るといった事件が、そんなに遠くない将来に職場内で頻発すると思っています。

>個人の尊重や多様性が叫ばれる分、高いコミュニケーション能力も要求されますから、その変化についてこられない人々が職場で精神疾患を発症し、家庭内では不登校やひきこもりという状態になってしまっています。要は、変化に対応できる人をつくる教育をしてこなかったということです。そのツケは、やがて職場という公共の場にも及ぶと思います。

>自分の子どもが不登校やひきこもりになって、その時点で問題が顕在化しているのに、第三者を入れずに何年も過ごしている事例が多くあります。昔ながらの価値観で、子どもの成績や表面的な振舞いだけを見て本人を評価しており、自分の子どもが置かれている真の状況を理解できていないのです。問題が起きても、親は本人を理解していると思い込み、自力で解決できる、家族で何とかできると抱え込んでしまっています。問題を問題として発信しない、それを社会も許容している、その牧歌的な捉え方に、「甘えの構造」があるのではないかと思います。

>親子間で刃傷沙汰や殺人未遂に至っていることが多いです。親子間で命の奪い合いが行われ、親が子どもの奴隷と化しています。そこまでになった親は、「子どもを捨てたい」とはっきり言います。もう一緒に住めないということを親自身も自覚しているというのが本音です。

つづく
 
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