社員の活力を引き上げるには?
351767 やる気満々な人ほど「目標達成」できない理由
 
大崎 ( 26 千葉 会社員 ) 19/12/09 PM08 【印刷用へ
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私は人材育成や組織開発の仕事をしているのですが、その中で、多くの人の「行動実践の度合い」を見てきました。例えば、「当初の研修のときに立てた行動計画が、6カ月後、1年後にどのくらい実践できたか」「できていないのなら、どこでつまずいたのか」を、これまで延べ1万5000人分ほどデータ化して分析してきました。

分析の中で、1つ特徴的なことを見つけました。

年度の初めにはやる気満々だった人に限って、半年くらい経つと、できなかった言い訳を始めます。「こんなはずじゃなかった」「○○が悪かったんだ」と自分以外の人や環境を責めることが多いのです。そうしているうちに、次第に最初の「やる気」は減退していきます。

その理由は何だと思いますか?

実は最初の「やる気」は、多くの場合、「気負っている状態」なのです。なので、やる気満々だった分、壁にぶつかると、思うようにいかないことにいら立ちを覚えます。自信がありそうな人ほど「できないこと」を認めたくないもの。元気なことはよいのですが、気負って行動計画を立てると、「続かない」というわなにはまりやすくなるのです。

「しっかり営業活動を行う」とは、いったい何をどれくらい行うことを指しているのでしょう? 「積極的にメンバーと話す」というのは、メンバーとどれくらい話すことを言うのでしょうか?いずれも実践度合いがまったく不明です。これでは実践する内容にブレが生じてしまい、結局は継続できなくなってしまうのです。

中には「しっかり〇〇したうえできちんと××し、積極的に△△に努めて必ず◇◇する」とひとつの行動計画にいくつも副詞を盛り込んできて、やる気満々なことをアピールする人がいます。アピール自体は悪いこととは思いませんが、このような「盛り盛りさん」は、行動の実践度、とくに継続性については、かなり問題があります。

ここは少し落ち着いて、「どの程度やろうとしているか」を考えてみることが重要です。そこで、確実に実践され、継続されやすい行動計画にするために「副詞を数値化」してみましょう。数値化によって「どれくらい行うのか」という程度を明確にするのです。

例えば、次のように改良します。

・しっかり営業活動を行う
→1日3回、面談のアポイントメントの電話をする

・きちんと品質をチェックする
→朝と夕方の2回、チェック表を使って品質を確認する

・積極的にメンバーと話をする
→1日2回以上、プライベートなことも含めてメンバーと話す

このように、副詞を数値化することで、実践度が格段にアップしますし、周りにも「計画通りに進んでいるかどうか」が明確にわかるので、計画から遅れたとき、達していないときなどにも、周りから支援してもらいやすくなるのです。

やる気満々が気負いになっている場合は、行動計画の、「難易度」「数」「副詞」に注意をして計画を練り直すと、格段にラクして目標達成しやすくなります。
 
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