密室家庭は人間をダメにする
351720 おせっかい文化の復活が解決の鍵
 
匿名希望 19/12/08 AM02 【印刷用へ
つづき

>おせっかい文化の復活が解決の鍵。長期ひきこもりの大半に精神疾患があるというデータが出ています。治療の必要のある方に関しては、まずは医療につなげることから始めなければなりません。そしてそれをどう継続していくかが重要です。現状では移送の問題を解決しないまま、地域移行や地域定着が進められ、これまで入院治療を受けられた方も、ただ退院させるだけの結果となり、地域での生活が上手くいっていない場合も多く、そのことは医療従事者も事実として認識しています。だからこそ地域生活に移行するだけでなく、いざというときに医療にどうつなげるのか、その両輪が揃って初めて地域移行が回ります。

>身近なところでは、近隣の人と挨拶を交わす、困りごとには手を貸す、そういったお節介の文化をよみがえらせることかと思います。地方によってはそのようなお節介の文化がまだ残っています。それらの地域では大人同士が連携して、スポーツや地域活動を通じて子どもたちのために何かをすべきだという風土があります。例えば「子ども食堂」というのもその一環なのだろうと思います。

>スペシャリストの育成が急務。民間はどうしても無料ではできません。SOSを発せられても、助けられない家族がいるのです。これはこの仕事を始めた当初から感じていた限界です。だからこそ私は最初の著書でも、これは行政がやるべき仕事だと訴えてきました。自著の『「子供を殺してください」という親たち』でも書きましたが、例えばスペシャリスト集団の設立です。家族の問題の総合窓口として、家族や近隣住民からのSOSを受け止め、本人を適切な医療や支援につなげる、そして継続して本人と人間関係を育むことができるスペシャリストの存在が必要なのではないでしょうか。そのためにも危機的状況への介入、危機管理ができる専門家の育成が急務です。

>今一度、命の大切さに立ち戻るべきではないかと思います。子どもの命とは親が創ったものです。家業を継がせるとか、世間体や見栄とか、そういった小さい理屈に捉われて子どもの命を扱うようでは、子どもがおかしくなるのも当然です。子どもを持つ前に、命を創りだすのだという覚悟ができるかどうかです。その認識の有無によって、子どもの成長過程における格差が生まれるようにも思います。

>自分の頭で未来を予測し勇気ある決断をいくつ繰り返したかということが、親にも子どもに問われます。親子でいえば、親が家庭内で安心できる場所を作ることにより、子どもは外に出て勇気ある決断ができるようになる。その経験が「心の筋肉」を鍛えると私は思っています。また、「あることの不幸」と「ないことの幸せ」についても、考えてみてほしいです。土地や資産を山ほど持っていても、それ故に健全な生き方ができていない、それが不安の種になっている方もいます。その一方で親の存在も経済支援も断ち切ったからこそ、経済的には貧しくても自由を得られ毎日が楽しいという人もいます。ですから、価値観も昔のような「あることが幸せ」というだけではなくなっていると思います。「人間は壊れるもの、心が壊れることもある」ということを最初から認める、受け入れることも非常に大事です。

>子どもがある時期道をそれたり、心のバランスを崩したりすることがあるのだと最初から心構えとして持っている人と、ひたすら子どもがそうならないようにと祈っている人とでは、余裕の部分というか受け入れられるものが違ってきます。精神疾患の人に対して差別意識を持ってしまうような人は、人は心が壊れることもあることを、そもそも認めていない、受け入れていないというところから発生していると思います。従って、そうならない方法を教えるよりは、そうなることがあるという理解の方が精神疾患はどういう病気なのかということも理解できますし、他人事で済ませてしまうこともないでしょう。また自分の子どもに多少なりの変化が生じたら早い段階で、早期介入ができるのではないかなとも思います。
 
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