サル社会を解明しよう
351654 チームワークを発揮できるのは、全動物の中で人間だけD 〜脳の容量とチームサイズの意外な関係
 
孫市 ( 43 宮城 会社員 ) 19/12/05 PM08 【印刷用へ
サイボウズ式 より転載します
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「チームワークを発揮できるのは、全動物の中で人間だけなんです」──霊長類の第一人者・山極京大総長にチームの起源について聞いてみた

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(Cのつづき)
■脳の容量とチームサイズの意外な関係

椋田
群れやチームには好ましいサイズはあるのでしょうか。

山極先生
あります。実は、群れやチームのサイズは脳の容量と関係があるんです。

椋田
脳の容量?

山極先生
はい。人類は進化とともに脳の容量が増えていき、それに伴って群れやチームのサイズも大きくなっていったと言われています。たとえば、脳の容量が500ccの時代につくっていた群れのサイズは15人くらいだった。それが約150万年前には脳の容量が600ccに増えたので、30〜50人の群れを作るようになったんです。

椋田
へえ……!

山極先生
そして約60万年前に脳の容量は1500ccに達し、人間は150人の群れを形成できるようになりました。この頃から現代に至るまで脳の容量は変わっておらず、今の人間も実は「150人の群れ」のための脳しか持ち合わせていないんですよ。

椋田
そうなんですか!

山極先生
150人というのはマジックナンバーと言われていて、人間が記憶できる顔の数なんです。しかも、言葉で覚えているのではなく、過去に身体感覚を共有した人の数。何か困ったときに無条件に相談したり頼みに行ったりできる「社会資本」と呼びますよね。その社会資本となる人の数が150人ぐらいだろうと言われているんです。

椋田
おもしろいです。では、150人以上の集団はどうやってコミュニケーションをするのでしょうか?

山極先生
150人より大きな規模の社会で暮らさなければいけなくなったから、7万年前にコミュニケーションのツールとして言葉ができたんでしょうね。ただ、言葉によるつながり、脳によるつながりは、信頼関係をつくる上では成功しなかった。だから、今でも身体的なつながりに依らざるを得ないんです。

椋田
今、FacebookなどのSNSで、多くの人が150人以上とつながっています。なかには、「脳だけのつながり」もあると思います。

山極先生
あるでしょうね。でも、いざチームワークを組んで何か一緒にやろうというときには、ネット上の文字やシンボルは役に立ちません。一緒に行動した記憶が積み重ならないと、チームワークはできないんです。
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(Eにつづく)
 
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