環境破壊
348443 産業革命以後の世界を変える「サーキュラーエコノミー
 
匿名希望 19/08/12 PM09 【印刷用へ
「サーキュラーエコノミー」という考えがいま、注目を集めている。

これまで「廃棄物」とされていたものを「資源」と捉え、廃棄を出さない経済循環の仕組みのことで、新たに4.5兆ドルもの利益を生み出せるといわれている(*1)。

産業革命の時代から続く大量生産・大量廃棄に取って代わる新しい経済の仕組みとして、期待がふくらむサーキュラーエコノミー。ヨーロッパの先進事例や日本の課題について、オランダ在住の研究家、安居昭博さんに聞いた。

――まず、サーキュラーエコノミーとはどのようなものか、教えてください。

「循環型経済」とも呼ばれ、従来の大量生産・大量消費・大量廃棄の経済モデルに代わる、地球環境や労働環境にも持続可能性をもたせるオルタナティブな経済の仕組みです。

これまで「環境」というと、CSR (corporate social responsibility、企業の社会的責任) の分野だと捉えられがちでしたが、廃棄を出さないビジネス設計や、リユース、リサイクルを通じて利益を出せるのがポイントです。2030年までに、新たに4.5兆ドルもの利益を生み出せるといわれています(*1)。

――環境と経済の利益を一致させることは、簡単ではないように感じます。サーキュラーエコノミーでは、どのようなビジネスが成立するのでしょうか。

よく知られているのは、アクセンチュアの五つの分類(*3)です。

1.再生型サプライ:繰り返し再生し続ける100%再生/リサイクルが可能な、あるいは生物分解が可能な原材料を用いる。

2.回収とリサイクル:これまで廃棄物と見なされてきたあらゆるものを、他の用途に活用することを前提とした生産/消費システムを構築する。

3.製品寿命の延長:製品を回収し保守と改良することで、寿命を延長し新たな価値を付与する。

4.シェアリング・プラットフォーム:Airbnb(エアビーアンドビー)やLyft(リフト)のようなビジネス・モデル。使用していない製品の貸し借り、共有、交換によって、より効率的な製品/サービスの利用を可能にする。

5.サービスとしての製品(Product as a Service): 製品/サービスを利用した分だけ支払うモデル。どれだけの量を販売するかよりも、顧客への製品/サービスの提供がもたらす成果を重視する。

ただし、上記の分類にビジネスを当てはめる前に考えるべき優先順位があります。一番重要なのが、「資源をなるべく使わない・廃棄物を出さない」こと。ミニマルな資源を用い、資源を回収し続ける仕組みを設計段階から取り入れることが大切です。第二に、「廃棄物のリユース・リサイクルを進めること」。廃棄物や活用しきれない物がどうしても出てしまう場合は、他企業や行政とも協力し合いながら、リサイクルやシェアを進めていくことが必要です。

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358967 分断経済からつながる経済へ 大森久蔵 20/08/03 PM01

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