もはや学校は終っている
347548 学校以外の「居場所」を探そう 約10年間不登校だった若手起業家
 
穴瀬博一 ( 29 会社員 ) 19/07/12 PM00 【印刷用へ
以下引用
(リンク
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――小幡さんご自身、約10年間の不登校の経験があります。
 「なぜ」と言われてもはっきりとした理由があるわけではないのだけど、幼稚園の頃からなんとなく集団生活に違和感があって。決められた時間に決められた行動をとらなくてはいけない理由が僕には分かりませんでした。
 小学校2年生の時に、「3引く5」を「マイナス2」と僕は答えました。「小幡君は難しいことを知っているね」と歓声が上がるのではないかと思ったからです。でも、小2の時は「マイナス」という概念がないから、僕の答えはまるで異世界の言葉で意味不明だったのでしょう。みんな全くの無言になってしまって。他人よりも物知りなことが「悪」みたいな状況に戸惑って、段々と学校に行くのが嫌になりました。その後、同級生に殴られたことが決定打になって、不登校になりました。
――『学校は行かなくてもいい』では他の方の経験もふんだんに書かれていますね。
 不登校を経て、高校生で起業して、今こうして楽しく生きていると、「小幡さんだからでしょ」と言われるのですが、それはあまり良くないことだなと思っていて。確かに僕に憧れてくれる人はいると思うのですが、逆に僕が輝きすぎることで「自分には無理だ」と思う人も当然いるはずなんです。
 僕と全然違う理由で不登校になっている子もいます。僕の体験は一つの参考でしかないし、別に僕が「将来こうなっているからみんなも大丈夫だよ」というつもりもあまりない。不登校から、あまり言葉は好きではないですが「社会復帰」する人は、学校以外の「居場所」があって、そこで何か得意なものや好きなものを見つけて、それが仕事につながっていくというパターンが圧倒的に多い。そういう人たちの事例を、論文のようにまとめました。なので、人によって刺さるポイントは違うと思います。
――あえてご自身の経験を一部漫画として入れたのはなぜですか。
 やはり不登校の当事者の人に読んでもらうためです。この本は本人が買うというより、親や周りの人がプレゼントする方が圧倒的に多いと思うので、最初に読んだ時に漫画だったら分かりやすいかなと思って。
――「子どもが不登校になったらすごく心配だと思います。決められたレールを外れて、それからどうなるのか。僕は本当に無理をしてまで学校に行く理由がわかりません。学校に行かなくてもちゃんと生きていけます」「一度、固定概念を捨ててみてください」などと、保護者へのメッセージも書かれていました。
 はい。親が最初に理解してくれないとどうしようもないと思っているからです。僕が不登校だった当時、父は中学の先生でした。今振り返ると、申し訳ないなぁと思います。小さい町でコミュニティも狭かったので、僕が不登校になったら、父の生徒みんなが知るんです。当時はすごく喧嘩をしましたが、今振り返ると、その状況でずっと授業をしていた父は大変だっただろうなぁ。

(省略)

#不登校は不幸じゃない
――8月19日に「#不登校は不幸じゃない」と題したイベントを開催されました。全国100か所で同時開催、全体で1500人ほど集まったそうですね。どういうきっかけで始められたのですか?
 もともと僕は「不登校でもいい。つらかったら逃げていい」ということを、自分の経験談としてブログで書いたり、講演会で喋ったりしていました。昨年『不登校から高校生社長へ』という本を書いた時に、クラウドファンディングをして、その本を日本中の学校に配ったんですよね。そうしたら、現場の職員などいろんな人からメッセージをもらいました。不登校に悩んでいる人は思ったよりも多いと感じました。
 その時、文部科学省が「不登校を問題行動と判断してはならない」という通知を出していることを知りました。文部科学省が言っているのなら、公式に不登校という選択肢が認められているのではないか、もっと堂々と言っていいのではないかということで、一番最初にツイッターで、イベントをやりたいと呼びかけました。
 この時、内容は何も決まっていなかったのですが、初日に東京だけでなく全国各地100人ほどから「何か手伝いたい」というメッセージをもらいました。僕は地方の方が、フリースクールの数がそもそも少なかったり、人口1万人ぐらい以下の街だと小学校と中学校が基本一緒で9年間コミュニティが変わらなかったりと、課題が多いと感じています。不登校になったことが一瞬でその町に知れ渡ってしまい、外に出にくくなるんですね。
 そういう現状は変えていった方がいいなと思って、東京だけではなくて、全国各地でイベントを同時開催することにしました。8月19日に無料でやることと、もともと不登校の経験がある人か、家族が不登校など不登校の気持ちがわかる人たちが主催チームにいること。その2点だけ条件にしてあとは縛りをかけずに、5人とか10人とか小さな規模でもいいから各地で主催して欲しいと呼びかけました。そうしたら、規模が拡大していきました。
――イベントを終えられて手応えは感じられましたか。
 反響がすごかったですし、当日は楽しかったです。各地の主催チームの人たちが頑張ってくれて、僕は何もしていないのですが、やってよかったなと思いますね。
なぜ学校に行かなくてはいけないのか、改めて考えるきっかけに
――最後に改めてこの本をどんな人に読んでほしいですか。
 僕の目標の一つは、この本を読書感想文のための課題図書にしてもらうこと。学校に来ている子たちにも考えてほしいんです。これだけ学校に行かずとも学べる手段があるのに、なぜ君は学校に行っているの、なぜ学校に行かなきゃいけないのということを改めて考えることはすごく価値があると思う。
 もしもクラスに不登校の子がいた時に、すごく優しくなれると思うんですよね。少なくとも「ずる休み」と言う言葉はなくなると思う。不登校について、どう対応したらいいのか分かっておいてほしいし、改めて自分たちにもなぜ学校行かなくてはいけないのかを考えるきっかけにしてほしいです。
 
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