子育てをどうする?
347499 作られた子供時代-社会は子供をどう捉えたか-@農村社会から啓蒙主義の時代へ
 
匿名希望 19/07/10 PM09 【印刷用へ
我々は当然のように、子供を大事に育てますが、西洋世界の歴史のなかでは必ずしも子供は大事に育てられる存在ではありませんでした。
時代とともに社会は子供という存在をどのように認識してきたのでしょうか。


以下引用↓

アメリカでは少し前までスパルタ教育の“タイガーマザー”や過保護な“ヘリコプター・ダッド”といった言葉が流行していたが、最近は“インテンシブペアレンティング(育児への徹底性)”が話題になっている。この“徹底的な”親たちは優秀な成績を求め、子どもの安全を守るために過干渉するだけでない。彼らは放課後の時間の使い方を1分単位まで計画し、自ら子どもと一緒に遊び、そして子どもの頭と心のなかのすべてを知ろうとする。いわば、親が大学教授、秘書、遊び友達、セラピスト、調教師の役割を担うのだ。この子育て方法が、子どもたちが将来成功者になる近道になっていると信じている人もいれば、自立性を奪っていると考える人もいる。

専門家たちは、生まれた直後から始まる英才教育と子どもたちが受ける多大なるプレッシャー問題視ているしかし一般的に幼少期が“失われた”言う、それ何を意味するのだろうか?子どもうちは楽しく遊んでいられるというのはごく最近の考え方だ。それおそらく人間によって作られた考えだろう。

すべてのきっかけになったのは、フランスの歴史家フィリップ・アリエスが196o年に出版した書 『〈子供〉の誕生アンシァン・レジーム期の子供と家族生活』。アリエスは自身を“人権のアナーキスト”呼んでいた。アリエスによると、17世紀以前は“幼児期 "という概念はなく、子どもは“小な大人”として扱われていた。この驚慢的な見解は、人類学者、社会学者、行動心理学者、歴史家が爆発的に研究を進める引き金となった。ちょうど時代は1960年代という学生運動と生殖の自由セックス、ドラッグ、ロックンロールの駿明期だっ。従来変わりゆく時代たが2014年の現代家族評議会の調査によると)それでも1960年のアメリカの子どもの65パーセントが、父親が働いて母親が専業主婦として家にいるという家庭で暮らしていた。そのため、“子どもには大人とは異なる固有の存在として大切に育てられてこなかった”長い過去があるという新しい子ども観に多くの人が注目した。

アメリカの児童文学作家、シェル・シルヴァスタインはかつてこう記して。「ハッピーエンドなどない。結末は物語でもっとも悲しい部分。だからハッピーな中盤と、とびきりハッピーな導入部分がほしい」多くの童話作家がそうであったようにシルヴァスタインもまた、アメリカで一般的に理解さいた子ども観を持っていた。つまり、子どもが社会のなかでもっとも大切なメンバーであり、人生の序盤は子どものあらゆるニーズに応えられる“大切な繭”であるべきだと考えていただ。人類学者のデイヴィッドF・ランシーはこのアプローチを“ neontrocracy(幼児至上主義)”という新語で説明している。この反対が、高齢メンバーを重要視する“ gerontocracy(老人至上主義)”であり歴史上ではより一般的な考え方だ。

ランシー主張よると老人至上主義者は“熟してから収穫”というアプローチをとる。これは大人の行動や思考を習得するまで子どもは完全に理解できていない、という考え方。その一方、幼児至上主義場合は“熟する前に収穫”する。できるだけ早い時期にて養育をスタートさせるのだそして現代では子どもの人格形成と成熟のスピードが加速する一方だが、歴史的にみると自然の流れに任せるのが良い”とされていたようだ。歴史学者のピーター.N・スターンズはGrowing Up:The History of Childhood in a Global Context 』(成長について:世界的にみる子ども時代の歴史)のなかでこう記述している。狩猟採集民のような初期の人間経済では子どもたちは“経済的負担”と考えられていた、。小さな子どもたちは、年齢によって分けられたり、大人から隔離れたりせずに自律性を行使していた。彼らは観察したり試行錯誤したりすることで学び、そして親は養育というものはていなかった子どもが火に近づきすぎて火傷をしたら?火傷しないように気つけるようになる。もしもナイフで自分を切っしまったら?ナイフという道具の使い方を理解するだろう。

社会が初期の農業経済に移行する、さらに子どもの立場が不利になる子どもも大人と同様に食べいくための不可欠な労働力になったからだ。この頃、一家の価値存続を左右したのは保有する土地の大きと農作物の収穫量。だからもちろん子どもも畑で働いた。現代の5歳はおもちゃで遊んでいるが、当時はを追い払うためにドラムを鳴らしながら種を植えたばかりの土の上を走り回ったり、除草たり収穫を手伝ったりしていた。


引用元:THE_INVENTION_OF_CHILDHOOD/by KATIE CALAUTTI
 
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