■「ペットボトルむしゃむしゃ 堺で発見の細菌、世界救う?」(リンク)
堺市内で見つかった細菌が世界の注目を集めている。
ペットボトルを「食べる」性質があり、プラスチックごみ対策の切り札にしようと各国で研究が進んでいる。
プラごみによる海洋汚染が国際的な問題となっており、プラごみ削減は今月末に大阪市で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議の主要テーマのひとつ。大阪発の細菌が世界規模の課題の救世主となるかもしれない。
この細菌は堺市内のペットボトルの処理工場で、京都工芸繊維大の小田耕平教授(現・名誉教授)らが見つけた。発見場所にちなんで、2005年に「イデオネラ・サカイエンシス」と学名がついた。
その後、慶応大に在籍していた吉田昭介さん(現・奈良先端科学技術大学院大特任准教授)らの研究で、この細菌は特殊な2種類の酵素を出して、ペットボトルなどの素材として利用されているポリエチレンテレフタレート(PET)を分解し、栄養源としていることがわかった。
厚さ0・2ミリのPETを、約1カ月で二酸化炭素と水にまで分解するという。
■「プラスティックごみを分解する新しい化学的手法が、汚染された海を救う」(リンク)
ワンは汚れたプラスティックごみに注目した。「わたしたちの技術は食べ物や泥や埃など、あらゆる汚れのついたプラスティックフィルムを、有機酸という4種類の化学物質の結合体に変えられます」
まだ大学生だった2015年に、ヤオとワンはバイオセレクションを立ち上げた。この企業は2人が発見したプラスティックを食べるバクテリア(細菌)を研究し、実用化することを目指した。
>この液体触媒は沸騰させたあと、システムのなかで再捕獲すれば復活する。このため常時プラスティックを分解し、連鎖反応を起こすために利用できる。
「プラスティックの化学的同一性は変化します。これが理由で最後に液体となるのです」とワンは語る。「それはもはやプラスティックの液体ではなく、化学的な液体です。なぜなら、プラスティックポリマーが化学物質に変わってしまったからです」
このあとでもう一度化学的分離を行うと、液体は化学的な白い粉に変わる。
>そこでできる化学物質の1つが、アジピン酸だ。ファッション用品や電子部品、自動車部品などに使われるナイロンやポリアミンなどの前駆物質になる。「わたしたちのヴィジョンはこうです。ポリエチレンはひとたびそれが消費され、使い終わって製品としての寿命がなくなれば、市場価値もなくなります。そんなポリエチレンを、石油から直接つくられるアジピン酸と同じ品質のものに変えようとしているのです」とワンは説明する。
「これによって、プラスティックフィルムが汚染の原因になるのを防げますし、石油に代わるアジピン酸の原料ができるのです」
■「16歳の高校生が3ヶ月でプラスチックを分解する方法を発見」(リンク)
>Burdさんは、たとえ千年かかってもプラスチックを分解させる何かは存在しているわけで、それはきっとバクテリアだろうと当たりをつけました。そして、ゴミをイースト、生水と混ぜ、プラスチックを入れて煮詰めたところ、プラスチックは自然界で分解されるよりも早く分解が進んだそうです。異なる温度や構成で実験した後、Burdさんは微生物を分離。一種類はPseudomonas属、もう一種類はSphingomonas属であることを突き止めました。
Burdさんは、工業規模でこの分解を行うことは簡単だろうと話しています。この作業に必要なのは監視人、媒介物、プラスチック、バクテリアの4つで、消耗するのは水とちょっとの二酸化炭素だけで済むとのこと。 |
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