日本人の起源(縄文・弥生・大和)
347297 縄文末期から弥生初期に至る人口の激減は、移住の結果 2
 
本田真吾 HP ( 壮年 香川 建築家 ) 19/07/03 PM10 【印刷用へ
縄文晩期から弥生初期の人口の激減について(リンク)つづき

さて、日本が急激な寒冷化を迎えた時代、Chinaでは何があったのでしょうか。日本の縄文後期にあたる2500年前といえば、Chinaは周王朝から春秋時代ころにあたります。周王朝は、赤毛の人々だったという説がありますが、きわめて簡単な話、気象の寒冷化に伴って、稲作を行っていた揚子江あたりの人々が南下し、一方、満州からモンゴルあたりで遊牧生活を行っていた人々も、同様に南下したのです。
気象条件が変わったのです。これは当然のことです。そして、人のいなくなった中原に、北方遊牧民が築いた王朝が周だったというわけです。
(中略)
その周王朝から春秋時代の主役は、ほぼ黄河流域に集中しています。南にある揚子江流域で稲作を営んでいた人たちは、周の人たちと食文化が違いますから、これは一緒にはなれません。この時代の歴史にも登場しません。これが何を意味しているかと言うと、周王朝や春秋時代の影響を受けていない・・・つまりまったく別な食生活のまったく別な民族が、南側でクニを形成しいたということです。

このことからおもしろい類推ができます。いまと同じくらいの気温であった日本列島が、北樺太なみの気候になったとき、日本列島に住んでいた倭人たちががどうするかといえば、いままでの食文化を保持しようとするなら、ずっと南の地に移住していかなければならない、ということです。

その移住先となったのが、China福建省から湖南省のあたり一帯であったのではないかと思われるのです。そうであるとするなら、稲の品種(abタイプ)がChina福建省から湖南省のあたり一帯で栽培されるようになることは十分に考えられることです。
(中略)
ところが2300年くらい前になると、地球気温が急激に上昇します。これは本当に急激な上昇で、そうなると北方遊牧民が黄河界隈でさかんな殺し合いを続けている福建省から湖南省のあたりではなく、もともとご先祖(ご先祖といっても、いまでいうから明治のはじめ頃のご先祖です)が住んでいた日本列島に、また船で帰る。これまたごくあたりまえの選択です。

弥生時代初期の人口増加は、異なる文化を持った大陸からの渡来人たちがやってきて縄文人たちの文化や生活を破壊したのではなくて、200年ほどの間、寒冷化を避けて福建省のあたりまで避難していた倭人たちが、気温の上昇にともなって日本列島に帰ってきたことを示しているのです。

(中略)
一般的にいわれる「弥生時代初期に大陸から先進的な文化を持った渡来人たちが日本に大量にやってきた」という説のとおりとするならば、その渡来人というのは、中原に住む人達であり、それは遊牧民を中核とする肉食および乳製品を食事の中心に置く人たちでなければおかしいということになります。そうであれば弥生時代は、肉食文化の時代になっていなければおかしくなります。

しかし弥生時代は農耕と漁労の時代です。近代までの日本も同じです。もし通説が言うように、日本人が肉食人たちと入れ替わったのだとするならば、ではなぜいまでも日本人が乳製品を体内で分解できないのか、体質が肉食に向かないでいるのかの合理的説明がつきません。
(中略)
要するに縄文末期から弥生初期に至る人口の激減は、その規模からみて、人々の移住の結果であった。それは日本列島から福建・湖南あたりへの移住であり、その人たちが気温上昇に伴って戻ってきて、弥生時代初期の急激な人口増加が起こった。そのように考えると、すべての辻褄が合ってくると思います。
 
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