西欧科学は狂っている
347041 自然支配視の(西欧)近代科学の源流、ヘルメス思想を基盤とする自然魔術
 
麻丘東出 19/06/24 AM09 【印刷用へ
中世15世紀のヨーロッパに、キリスト教会の権威によって異端として封じ込められていた古代の神秘的な魔術思想「ヘルメス思想」が台頭する。
そのヘルメス思想を復権させルネッサンスを先導したのが、(金貸し)メディチ家のコジモ・デ・メディチの御用学者マルシリオ・フィチーノ。
彼は、メディチ家の指示に従い、「ヘルメス文書リンク」を翻訳し、それまでの土俗的、悪魔的な「中世魔術」から、占星術など自然を対象にする「自然魔術」を切り離し、ヘルメス主義における知的な自然魔術は科学であり異端ではないと正当化する。

そのヘルメス主義における自然魔術の中心的な思想は、
リンク>全宇宙は神の加護のもとにあり、生命を有し、力に満ちた単一の有機体(生き物)で、人間もまた神に準ずる有機体として天界の力を受けていきているのであり、知識と技術をもって事物に働きかけるのである。そしてこのような有機体的世界像を背景にもつ基本思想は、選ばれし探求者にはその宇宙の神秘が解き明かされ、その力を自在に操ることが可能になるという所論にあった。
それゆえルネサンスの時代には、選ばれし者にのみ古代からひそかに伝えられてきたその知識を探りあて、その技術を習得すれば、古代の賢者に近づき、卓越した能力を身につけることでできると信じられていたのである。
『ヘルメス文書』にいわく、人間は神的な生き物であって、他の地上の生き物などに比べられるべきではなく、上なる方、天に住み、神々と呼ばれる者にこそ比べられるべきである。あるいは敢えて真理を語らざるをえないとすれば、真の意味での人間は神々より上ですらありうる。いや、力の点では両者はすくなくとも対等である。
 叡智は神と人間にだけ与えられているがゆえに人間は偉大であり、人は神のレベルにまで高められるというその思想は、宇宙における人間の役割にたいするそれまでの見方を決定的に変えるものであり、人間解放というルネサンス人のエートスに強烈に訴えかけるものであった。>

ヘルメス思想には、唯我独尊の人間至上主義、傲慢な自然支配視がある。
ヘルメス思想は、古代ポリスのギリシア思想、一神教に通じる新プラトン主義、原始キリスト教の魔術的な秘儀が源流である。
それらに共通する根本的な起因は、約5000年前のイラン高原での略奪戦争を皮切りに、西洋での山賊・海賊の略奪戦争によって、共同体を悉く破壊したことにある。
西洋だけがもつ自然支配視の根本原因に「共同体の破壊」がある。
そしてヘルメス思想を基盤とする自然魔術をルネッサンスで台頭させ、都合よく利用した「金貸し」が背後にいる。
 
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