学者とマスコミはグルで頭脳支配
346663 「伝統」を”守る”日本と、”アップデートする”欧米
 
匿名希望 19/06/10 PM08 【印刷用へ
━━アメリカに住んでいる人は、捕鯨に対してどんな意見を持っていますか。

私は1987年からアメリカで暮らしています。日本よりはディベートが活発な社会です。テレビや学校で賛否がわかれるテーマについて深く話し合うことが文化として根付いていますね。

ただ、捕鯨問題だけは、反対の意見ばかりで、賛成派にはなかなか出会えません。

日本は、科学的なデータを積み重ねて、「資源が豊富なクジラの種もいる」とIWCで訴えてきましたが、あまり主張が理解されていません。むしろ、人間のように高度な知能を持ち、「絶滅寸前」なのに「強引に虐殺している」という非常にネガティブな意見が多い。だから、「捕鯨をやめろ」という声が根強い。

━━自民党の二階俊博幹事長はIWCから脱退することを決めた際、日本の捕鯨への批判に対して、「どうして他国の食文化に文句を言ったり、高圧的な態度に出るのか」とコメントしました。「日本の伝統だ」という主張も様々な人からよく聞かれます。

こういう主張は、欧米ではあまりピンと来ないのではないでしょうか。

東京での国際的なドキュメンタリー映画のピッチングフォーラムに参加したときのことです。お祭りや職人の生活など伝統文化ばかりをテーマにする日本の映画監督に対して、イギリスの映像関係者から「もう、伝統はいいよ。違うものを見せてくれ」と不満の声が漏れたことがありました。

一概には言えませんが、日本と欧米では「伝統」に対する考え方が違うと感じます。日本は政治家やメディアが「伝統」といえば、「守らないといけないもの」「価値があるもの」というイメージを持ちますよね。

でも、欧米では、伝統というのは常に検証して、次の時代に合わせるためアップデートしていくものなのです。間違っていると判断すれば、古い文化や慣習はどんどん捨てていく。

たとえば、アメリカでは、かつて奴隷制がありましたし、政治参画は男性中心でした。いずれも「昔から続いている」という理由で無条件で残すことはありませんでした。反対運動が起き、制度をダイナミックに改革してきました。

一部の捕鯨賛成派をのぞいた欧米世論に対して、「伝統だから認めてくれ」ではなかなか通じないんです。
 
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