次代の活力源は?
344967 同類他社に勝つためのスピード
 
匿名希望 19/04/12 PM09 【印刷用へ
同類他社との勝負はどれだけ早くその本の情報を潜在的な読者に届けることができたか。出版社の側からすると、自社の本の宣伝を考えがちになる。それも重要なことだが、いまみんなが(特定の情報を)知りたがっている状況では、そういうものは後からついてくる。

以下、引用リンク

万葉集は各社から出ているが、当然のことながら原典は共通しているため、内容で差別化できることはそれほど多くはない。どれだけ丁寧に注釈や現代語訳が書かれているか、解説者は誰か、読みやすいレイアウトか、手に取りやすい価格か、など細かく吟味して購入する人もそれほど多くはないだろう。

すると「どれだけ早くその本の情報を潜在的な読者に届けることができたか」が他社との差をつくった重要なポイントと言える。

元号が公表された11時40分頃、打ち合わせで外出中だった大林編集長がまずいちばんに指示したことは、令和の出典の万葉集の原文を特定し、その該当する文章を写真に撮ってSNSに投稿することだった。「すべての作業を放っておいていいから、最速に特定して、どこよりも早く上げよう」。実際にその分野に詳しい編集者が特定し、SNSに投稿。新元号公表から約20分後の12時2分に配信するという早業だった。

最速で投稿することにこだわったことにもむろん意味があるが、それ以上に意図していたことがある。

「出版社の側からすると、自社の本の宣伝を考えがちになる。それも重要なことだが、いまみんなが(特定の情報を)知りたがっている状況では、そういうものは後からついてくることではないか。つまり『おまけ』みたいなもの。とにかく、今世の中の人がいちばん見たいと思っているものを最初に入れる。そこから後で考えればいいかなと」

結果、そのツイートは 公表2日で1400件のリツイート、2000を超える「いいね」となり、最初に典拠個所を特定した出版社という認識が広まった。

同時に社内への情報共有も進めた。同社の宣伝局が社内SNSを使って「全社員」に通知。SNSでの拡散を求めた。これをみて各部署の公式アカウントが「応援ツイート」を開始。社内が「それぞれがよかれと思う最大の効率と効果があることを提案してくれて、やる人がいなかったら『じゃ、やりましょう』ともって言ってくれた」
 
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