学校って、必要なの?
344930 中学生起業が一般化された世界をータブーに挑む、ある連続起業家のまなざし
 
穴瀬博一 ( 29 会社員 ) 19/04/11 PM03 【印刷用へ
以下引用
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□15歳で起業。日本の学校教育には、お金を学ぶ場が無かった
僕は15歳の頃に起業しました。当時、インターネットが普及しはじめた頃で、“起業”の選択肢をとる人間はごくわずか。それにもかかわらず、僕が起業しようと思ったのは、『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んだことがきっかけでした。
その本の中に、「不動産投資をした方がいい」と書いてあり、「よし不動産投資をはじめよう!」と。そう思い、銀行に行ってみたら、「学生にはお金を貸すことはできません」と言われて。
そのため、起業という選択肢しかないと思い、「インターネットは今後大きく成長する」といった軽い気持ちでインターネットの広告代理店業をはじめることにしました。
起業当初、右も左もわからずに大変苦労し、起業のハードルはとても高く感じました。その時、スポーツ選手やアーティストとして活躍する人たちは、非常に小さなころからそれに伴う教育を受け努力しながらプロとして活躍する準備をするのに、なぜ「起業」はそういう場が無いのだろうと不思議に思いました。
事実、お金の話(起業の話)になると、特に小さいころから準備をするわけでもなく、思い付きで起業して右も左もわからないまま手探りで動き出すのが常だと思います。

□15歳になったらすぐスタートをきるための場所があればいい!
事業を立ち上げて、最初の頃は「IPO(株式公開)を目指そう」と思っていたのですが、同じ事業領域に優秀なプレイヤーがたくさんいて、資本力もある“大人な会社”が後発ながら続々と参入してくるわけです。
そうした中、「会社を売却しないか?」という話もいただけました。そこで初めて、IPOではなく、会社を売却するという選択肢があることを知ったわけですが、実は『金持ち父さん 貧乏父さん』にも会社を売却することの良さは説かれていて。
会社を売却して得たお金をプライベートバンクに預けて、自由に旅をして戻ってくると、預けたお金が増えている、と書かれているんです。それで会社を売却するのは良さそうだなと思い、20歳のタイミングで会社を売却。
それなりのお金を手にすることができました。それ以降は生活自体も変化しましたし、何より考え方が変化しました。自分自身の経験も踏まえて、「起業する」ということは、すごく魅力的な選択肢であるにもかかわらず、多くの人が敬遠してしまいがち。その原因は「教育」にあるのではないかな、と思っています。
今の日本の学校教育には、お金を学ぶ場が無い。これは、仕方のないことです。そもそも教える教師たちが起業なんてしたこともなければ、資本政策やファイナンスの知識が無いのですから。
教師とお金は無縁です。下手したらお金を扱う仕事と最も距離の遠い存在なのでは無いのかなと思います。起業は自己実現のための手段のひとつということが小さい頃からわかっていれば、起業のハードルがグッと下がるじゃないですか。
だからこそ、僕は小中学生が無料で起業のことを学べる場を作ることにしました。

□起業の最大のハードルは親
10代の起業における最難関の関門は「親」だと思います。
親離れできていない子どもよりも、子離れできていない親の方が多く、その親たちが子どもの起業に反対します。親に「起業したい」と馬鹿正直に言ったところで、十中八九、反対されてしまうと思います。
10代後半に起業したいなんて言えば、「大学受験があるのに何を考えているのか」と猛烈に反対されます。高校2年、3年で部活動をしていても親が学校に苦情を言うような時代なのです。
実際、僕は親には会社のことは一切黙っていました。話は戻りますが、僕らが10代の子どもたちに提供できることは、ファイナンスの知識や企業の知識ではなく、親の理解を得る手助けをして、親にお金の教育をすることなのかもしれません。
10代の時点で起業を考える時点でその子はおそらくすごく優秀です。僕自身、その優秀な子らに教えるというよりも、どちらかと言えば、その子たちから学ばせてもらいたいという気持ちが強いのです。彼ら、彼女らがどんな視点でビジネスモデルを構築し、実行していくのか大変興味があります。

□会社を作って売却する。そんな選択肢を世の中の当たり前に
それを実現するための手段として、今回、『サクッと起業してサクッと売却する』の出版にあたって、クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」でプロジェクトを実施することにしました。リターンの中には、実際に会社を売却した経験を持つ20〜30代の起業家たちの対談イベントなどもあります。
講演者は全員、親近感が持てる起業家の人たち。弊社監査役で、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の著者としても有名な山田真哉さんをはじめ、ジラフ麻生さん、サバー右田さん、TLM木暮さんなど、さまざまな起業家の人たちに講師役をお願いしています。彼らの話を聞くことで、起業することは簡単とは言いませんが、誰にでも出来ることである、というのを知ってほしいんです。
今の10〜20代の人たちは、相続0円の時代と言われています。先祖代々の遺産は、今の親の世代で底をつき、僕らより下の世代の子どもたちは、自らの手で急激に資産を作っていかないと、生きることが出来ない時代なのです。
今の親の世代は、このことを敏感に感じ取っているのだと思います。実際、1冊目の書籍『15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと』を出版したとき、お父さんやお母さんたちから、すごく賛同を得られました。
どうやら、自分の子どもには良い大学に入ってほしいというよりも、「お金持ち」になってほしいと思っているみたいなんです。書籍に対する感想を見たときに少しずつですが、時代は変わってきていると感じましたし、今であれば小中学生が無料で起業のことを学べる場を持つことは、すごく意義があると思いました。
「15歳からのスタートアップ支援プロジェクト」を通じて、起業して会社を売却する選択肢を一般的なものにしたい。これで世の中がもっと変わっていけばいいな、と思います。
 
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