【しらべぇ】のサイトの『医師に聞いた! 46歳で出産した加藤貴子が告白した「男性不妊」とは(リンク)』から転載します。
10人に1人は精子・精液トラブル?と言われる男性不妊。この現実を早期に直視しないとヤバいことになる。
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ドラマ『温泉へ行こう』(TBS系)などで知られる女優・加藤貴子(46)が、8月23日に第2子となる男児を出産した。
46歳での高齢出産で産後の体調が心配されたが、安産とのこと。産後も、公式ブログで妊活中の心境を綴っている。加藤は過去に、ブログで夫の「男性不妊」も告白し話題になった。
■男性不妊について医師に聞いてみた
最近、目にする機会が多くなったワード「男性不妊」。しらべぇ取材班は、大田区下丸子の内科・産婦人科・美容皮膚科『医療法人社団暁明会 井上メディカルクリニック』の井上憲理事長に、「男性不妊」について話を聞いた。
井上理事長:これまで不妊の原因は女性側の問題と見られていました。しかし近年では女性だけの問題ではないことが解明され、男性に原因があるケースが半数近くに上がっています。
夫婦で検査を行うことで、短期間で治療が済むケースもあり、男性不妊の症状にも気をつける必要があります。
■精子の状態を知ることが大切?
井上理事長:1回の射精で約1億から4億の精子が放出されます。そのうち卵子と結合できるのはたった「1つ」。子宮の前で99%が死滅し、子宮内では10万個以下になります。卵子の周囲まで到達できるのは数百個以下。卵子にたどり着いた精子は、パワーがあり優秀だったということになります。
この精子の「全体的なクオリティ」がとても大切です。精子のクオリティは、@精子数 A奇形率 B運動率 で評価します。
■男性不妊の原因にはどんなものがある?
井上理事長:男性不妊の原因のポピュラーなものだけピックアップしてみます。
@無精子症:無精子症とは、男性の精液中に、精子を観測できない状態、あるいは運動率が極端に低い(20〜30%以下)場合を言います
A欠乏精子症:精子の数が一般的な数値よりも極端に少ない症状です。欠乏精子の程度によって、軽度・中等度・重症度に分けられます。
B精子無力症:活発に前進することができる精子がとても少ない状態のことを指します。具体的には「動いている精子が50%未満」、もしくは「活発な全身運動をしている精子が25%未満」と定義されています。
C精索静脈瘤:精巣(睾丸)に血液が逆流し、精巣の静脈血管が瘤状に腫れている状態のことを言います。(男性不妊の40%を占める)
D勃起不全(ED):勃起機能の障害(Erectile Dysfunction)と呼ばれています。性交時に勃起が起こらない、または一定時間維持できない上体を指します。
E閉塞性無精子症:「精管(せいかん)」の一部が詰まっているなどの原因により、精液中に精子が認められない状況を指します。
■10人に1人は精子・精液トラブル?
井上理事長:10人に1人は精子・精液トラブルを抱え、100人に1人は無精子ということを知っていますか?
多くの方は「自分には何もないだろうけど、妊活のために検査しておこう」と自己チェックのために検査し、診断結果でトラブルを発見します。男性の妊活の第一歩として、ぜひ早めに、精子・精液検査に目を向けてみてください。
■経済的な負担も大きい治療だからこそ
一般的に「心身にも家計にも」負担が大きいと言われる「妊活」。男女ともに自分の体の状態を把握することで、治療期間が短くなれば、その分負担も軽くなる。
これから不妊治療を始める方は、夫婦で専門の医療機関を受診してみてはいかがだろうか?
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