健康と食と医
342123 スマホで若者の「斜視」増加
 
匿名希望 19/01/01 PM09 【印刷用へ
若者に何が…10代を中心に患者数が急増

男の子の目を写した写真。
向かって左側の黒目が、内側に寄っていることがわかる。これは「急性内斜視」の症状だ。

一度発症すると自然には治りにくい急性内斜視が、いま子どもや若者世代で増加している。

一体どのような病気なのか?
東京・中央区の日本橋はま眼科クリニックの浜由起子院長に話を聞くと、
「急性内斜視は昔からある病気ですが、それほど多い病気ではありませんでした。最近、ここ数年は発症が多いです」という。

静岡県の浜松医科大学では、年間2〜3人ほどだった急性内斜視の患者数が、3年前から10代を中心に10人前後と3倍ほどに急増。理由は分かっていない。(浜松医科大学医学部・佐藤美保教授による)

しかし、関係が指摘されているのがスマートフォンの長時間使用だ。
子どもの急性内斜視について研究している国立成育医療研究センターは、「スマホなどの過剰使用により、斜視の発症や悪化を招く可能性がある」との論文を今年発表した。

10歳以下は要注意!「弱視や一生続くような障害も」
では、子どもたちは普段どのようにスマホを使っているのだろうか?
街で取材をすると、男の子が再現してくれたスマホと目の距離は、約20cmだった。

この結果について、浜院長は「例えば、15〜20cmくらいの距離は非常に近い距離なので、危険を伴う距離だと思います」と指摘する。

目は近い距離のものを見る時、黒目が内側に寄る「輻輳(ふくそう)」という動きをしている。
長時間に渡るスマホの利用は、その状態を固定してしまう恐れがあり、急性内斜視との関係が指摘されているのだ。

「若いうちは近いところを長時間見ていることに疲れを感じません。スマホで遊んでいるうちに、あっという間に1、2時間と長時間になってしまいます。子どもならではの疲れを感じないで輻輳運動を長時間できることが、急性内斜視の発症につながります」
(日本橋はま眼科クリニック・浜由起子院長)

特に注意が必要なのは、目の発達が十分でない10歳以下の子どもだという。
浜院長は、「弱視を作ってしまったり、一生続くような障害を作ってしまうこともあるので、小さい子にはより気を付けなくてはいけません」と呼びかける。

日本弱視斜視学会は日本小児眼科学会と連携し、今月末から急性内斜視と診断された子どもとスマホの使用などの関係を調査する予定だ。

兵庫医科大学の三村治特任教授は、スマホ使用に関して「30cm以上離す」ことと「1日4時間未満までの使用が望ましい」と推奨している。
また、浜松医科大学医学部の佐藤美保教授によると、「片目のほうが見やすい」という症状は斜視の前兆と考えられるという。

子どもはもちろん大人も自らのスマホ使用について振り返ってみてほしい。

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