新しい男女関係(→婚姻制)の模索
341920 男女で「セクハラ感覚」がズレまくる根本背景
 
匿名希望 18/12/25 PM08 【印刷用へ
今となっては「女性性を武器にして記者を貼り付ける会社の人材マネジメントの問題」と思いますが、当時の経済誌記者の間では「女性性を売りにする記者はずるい」という感覚でしたね。

中川:テレビのコメンテーターを務めるようなエース級の政治記者は、男性だとそれほど評価されない。それなのに女性だと目立ったり、妙に評価されたりするでしょう。あれはなぜ?

治部:女性の層がまだまだ薄いからでしょう。男性は人数が多いから見た目で区別がつかないですけど、絶対数が少ない女性はどうしても見た目で注目されやすい。逆に保育士さんみたいな男性の人数が少ないセクターにいくと、「イケメン先生」などと言われやすい。男女関係なく絶対数が少ないと、目に付くところばかり見られてしまうのかもしれないですね。

よからぬことが起きやすい構図というものがある
――2018年は福田淳一財務事務次官の辞任や♯MeToo運動など、セクハラ問題の多い年でした。中川さんは女性と仕事をするにあたって、気をつけていることはありますか?

中川:仕事の発注受注は、同性同士だと問題にはなりません。でも男が発注側で女性が仕事を受ける側だと、おかしなことが起こると思っていて。俺が発注側でお願いしている仕事の受け手は、全員男なんですよ。

治部:そうなんだ。変に疑われたくないから?

中川:そうそう。でも例外的に一橋大の女子ラクロス部全員だけは、ここ12年ずっと仕事をお願いしています。新人採用にあたっては年に1回だけ面接して、卒業する時に焼肉を奢る。たとえ会ったとしても、その程度の関係にしておけば変なことにはならないなと。

治部:なるほどね。中川くんは発言はふざけているけれど(笑)、優秀な経営者でもある。「中川淳一郎セクハラ疑惑」が持ち上がったら、インターネットはきっと面白く書くでしょうし、本人も失うものが大きい。

私自身は「不倫は個人の判断でご自由にどうぞ」と思うけれど、権力構図の中で片方がノーと言えない状況はやっぱりダメだと。私が中川くんと話が合うのは、彼がそのあたりの権力関係や人権のことをよくわかっているからだと思います。

中川:俺は、女性が主導権を握ったほうがいいと思っているんです。雇用関係にしても、プライベートな関係にしても(笑)。

――中川さんが、男が発注側で女性が受注側になる関係性をよくないと認識したのは、なぜなんですか?

中川:なぜかというと、男は女性のことが本当に好きだから。男はね、女性を見るとムラムラしてきちゃうんですよ。

治部:そうなのかい(笑)?

中川:俺の論理で言うと、いきなり当日に「夜、飲みませんか?」と誘われて、うれしい順番は4段階あって。1番目は「好きな女性」、2番目は「どうでもいい女性」、3番目は「好きな男」、4番目は「どうでもいい男」。「好きな男」より「どうでもいい女性」を優先するのが、多くの男の考えと思うんですね。

治部:まあ人によるでしょうけど、そういう男性もいるのかな。

中川:隣に女性がいるだけで、なんだかうれしいんですよ。最終的にエロな関係になったら、もっとうれしい。そんなバカな考えが全員とはいわないけど、男にはあるんです。

あと女性を尊重しないとマズいと思うのは、男は女性より腕力があって、いざとなったら女性を絞め殺すこともできてしまうから。世界的に見ても歴史的に見ても、強者が弱者に対して偉そうにしたり圧力かけたりするのは人としてダメだろうと。単純な話ですけれど、そこは大前提ですね。

セクハラ問題を考えるカギは「性欲の非対称性」
――男性と女性のセクハラ感覚の違いについて教えてください。

中川:男と女性のセクハラ感覚の違いについては、ネットでもたくさん出てきているんです。典型的なのは、30代の女教師が中学生男子とセックスして逮捕されるような話。「中学生がうらやましい」と思う男もたくさんいるわけ。

治部:え? 中学生がうらやましいの?

中川:そう。「この女教師は偉い。何で逮捕されたんだ」という反応になってしまう。これが「男は女性が大好き」の典型的な表れで、女性のセクハラ感覚とは根本的に違うんです。

治部:つまり「性欲の非対称性」の話ね。

中川:男は女性というだけで崇めているわけだから、モテないと嘆く女性ももっと男に傲慢に振る舞っていいんですよ。

治部:女性というだけで崇められているというのは、おそらくきれいな女性を想定しているのだと思う。もし、職場に小娘からおばちゃんから、果てはおばあちゃんまで、年齢に幅のある女性がたくさんいたとしたら、男性は女性に対して希少性を感じる?

中川:性的な話ではなくなるから、女性に希少性を感じない。ここが男のむちゃくちゃな論理で。そもそも、女体に対して変な妄想を抱いてしまっている男は多いんですよ。

ネットの人たちも、男性教師が女生徒にした場合は「なんたる鬼畜!」と怒る。でも、女性教師が男子生徒にすると「うらやましいなあ」になる。

治部:なるほど。「性欲の非対称性」を考えることが、セクハラ問題の本質なのではないかと。

中川:だからと言って、男は正当化するなという話ですよ。でも、女性には「性欲をいかに抑えるかが、セクハラを抑えることにつながる」のを理解してほしい。
 
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