生物学を切開する
341616 千島学説の腸内で血液がつくられていることが、社会的にも認められる
 
白海豚 18/12/14 AM02 【印刷用へ
「内海氏Facebook」より

いまさらという感じもしますが、人の腸内で血液(を構成する細胞である血球)が作られていることを証明した論文が権威のある雑誌にのったというニュースです。
リンク
腸で造血がされているという説を腸(内)造血説といい、日本の生物学者で医学博士でもある千島喜久男氏(1899-1978年)が提唱したことで有名な説です。
腸内造血説は、千島博士が提唱した独特の8つの主要な原理からなる千島学説に登場する代表的な原理の一つです。

千島学説をかいつまんで要点だけ以下に解説します。
@(赤血球)造血は骨髄ではなく小腸の絨毛で起こる
Aすべての細胞(体細胞、生殖細胞、さらにがん細胞など)も赤血球から分化し、条件により後戻りもする
B病原体は感染ではなく体内で自然発生もする(感染を否定している訳ではない)
C細胞は細胞分裂で増えるのではなく新生する
D一生の間に、環境によってはぐくまれた形質(獲得形質)は子孫に遺伝する
E進化は進化論「適者生存」ではなく、同種あるいは異種の生物間の共生現象である
F私の(生命)弁証法は、唯物弁証法と唯心弁証法を止揚し統一したもの

このように、千島学説は現在の主流の西洋医学とはかけ離れた説ですので、西洋医学的には完全否定され、いわゆる「トンデモ理論」とされています。
しかし、一部のマクロビオティックの指導者やソマチッド健康論の方、代替療法、その他自然療法を指導されている方にはとても支持されている考え方になります。
このニュースは、腸が造血をしているという最も大切な点に関しては詳しく述べておらず、腸管移植をしたときの拒絶反応が少なくなる点をとても強調しています。

今回、千島学説の最も根幹をなす腸内での造血が証明されましたが、千島博士が主張した骨髄での造血を否定する(細胞分裂自体を否定している)という論文ではありません。実際には両方で造血がなされているのでしょう。
私は、千島学説のすべてを無条件に信じている訳ではありませんが、とても興味深い考えが多く含まれる説だと思います。とくに体のすべての細胞(がん細胞も)は腸から生まれた赤血球に由来するという考えは、私の「腸および腸内細菌の状態が人の健康にとってもっとも大切」という考えにもつながります。
個人的にはこれ以上にマニアックな説である「生物学的元素転換」に興味がありますが・・・

今回のニュースは腸の重要性がまた一つ確かめられたととらえるのが良いと思います。昨日までの常識といわれるものが、これからもずっと常識ではないということにもなりますね^^
 
  List
  この記事は 313180 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_341616
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
351745 現代医学の基底部にある「骨髄造血説」の根拠は何か・・・? 柏木悠斗 19/12/08 PM10

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp