密室家庭は人間をダメにする
34153 密室家庭と現代社会の過保護、庇護関係。
 
佐藤英幸 HP ( 39 新潟 塾長 ) 02/06/20 PM04 【印刷用へ
密室家庭と現代社会の関係について、次のようなことが言えるのではないでしょうか。

私権時代の家庭は独立家計制度(造語)を堅持してきましたが、私権時代の終焉及び高付加価値サービス普及を主な原因として、支出が収入を上回り、維持することが不可能になってきました。

私権時代は社会資本の充実・大量消費の普及を背景に、各家庭を核家族化させることによって、伸びてきました。社会資本というのは、公共事業に代表される、道路や水源や学校などの施設を指すのですが、家の数≒世帯の数に比例して、需要が多くなります。つまり、典型的には、建設業の伸長は、核家族化させることが必須条件でした。それによって、不必要な一般道を増やすなどして、自然を破壊しました。

大量消費というのは、ティッシュや光熱費といった日常的な物資・資源を非効率的に用いることを指す意味で使うと、核家族のほうが電灯の数が増えるのと同じように考えて、核家族化させることが必須条件でした。それによって、製造するための資源をえるために、自然を破壊しました。

高付加価値サービスというのは、携帯電話・介護福祉のように、一見必要なものが、本当の意味での意味を持たず、必要な形をとらずに、具現化したものです。もちろんすべての高付加価値サービスが間違っているというのではなく、見直すべきものが多いという意味です。それはともかくとして、核家族は世帯収入が少ないのですから、思い通りに手に入れることができないということです。手に入れるためには、言葉は汚いですが奴隷労働者・母親労働者・児童労働者を増やさなくてはなりません。

また、高付加価値サービスも、核家族化させておいたほうが儲かるわけですね。かぎっ子・一人暮らしの老人が多いほど需要が多いのですから。密室家庭の構成員としても、これらのサービスを利用しないと生活できないし、これらのサービスの育ての親の役割を果たしているのですから、まさに過保護→庇護関係→逆転といえるのではないでしょうか。
 
  List
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_34153
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
34598 市場経済は「破壊」を「創造」と言う一種の詐欺 阪本剛 02/06/26 AM00

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp