試験・身分制度の根深い害
340169 「地方出身の東大生」の勉強法2
 
匿名希望 18/10/21 PM08 【印刷用へ
■特徴2:アプリケーションをフル活用する
2つ目はアプリケーションです。地方出身の東大生は、スマホアプリをうまく学習に取り入れて勉強しているのです。

勉強専用アカウント、「勉強垢」
周りに東大をはじめとする有名大学を目指す人が少ない環境では、勉強のモチベーションを維持するのが難しいです。しかし今、ごく簡単に、勉強意欲のある学生同士がつながるツールがあります。

それは、SNSです。たとえばTwitterやInstagramでは今、「勉強垢」と名前がついたアカウントがたくさんあります(「垢」とは俗に「アカウント」のことです)。「自分の勉強を発信し、ともに勉強を頑張る仲間とともに勉強意欲を高めるためのアカウント」です。

「今日何時間勉強したか」とか、「どの科目を勉強したか」とか、「どこの問題で躓いたか」とか、そういう報告をしていくのです。そうした学習の進捗報告をやりやすくし、表やグラフとして把握することもできる「スタディプラス」というアプリも登場しています。

一昔前は「東大を目指す受験生のブログ」がはやっていましたが、今はそれが形を変えて、受験勉強を発信するようになったのです。

「それで本当に成績が上がるの?」と思う人もいるかもしれませんが、「1人で頑張るよりも、大人数で切磋琢磨し合いながら勉強する」というのは大きな効果があります。「ピア効果」といって、高い意識や能力を持った人間が、お互いを刺激・感化させることは、集団全体のレベルアップに加え、個々の成長に相乗効果をもたらすことが明らかになっています。実際、「勉強垢」を使って東大に合格した学生も少なくありません。

授業・暗記・メモ帳……なんでもスマホで可能になる
また、「スタディサプリ」というアプリも登場しています。これは、月額980円で、4万本以上の授業が受け放題になるというアプリです。これを使えば、周りに塾がない地方の学生でも都会の学生と変わらないクオリティの授業を、いつでもどこでも受けることができます。

実際、このアプリを使って東大に合格した学生も僕の周りには多いです。また、僕は今、静岡県の沼津にある誠恵高校という学校で、今まで偏差値が低かった生徒に対してスタディサプリを使った勉強のサポートを行う「リアルドラゴン桜」をやっているのですが、これも一定の成果が出ています。

このアプリだけではありません。英単語や年号・○×問題を出題する暗記のためのアプリも増えています。有名単語帳の『ターゲット』もアプリで配信されており、TOEICやTOEFLで出題される英単語を集めたアプリも出ています。

スマホアプリであれば、テストもパズル感覚で容易に受けることができますし、採点も一瞬で終わります。また、テストで間違えたところも記録されており、自分の弱点をデータで把握することもできます。

1人で勉強していると、なかなか自分の弱点や自分ができないところに気づくことができません。しかし、こうした暗記アプリやSNSは、自分のできないところを客観的に教えてくれます。

わざわざ塾に行かなくても、単語帳をたくさん買ったりしなくても、スマホアプリを有効に活用すれば東大にも合格できる時代になってきているのです。

■大切なのは「能動的に学ぶ」こと
もちろん、スマホというのはいくらでも遊べてしまうものですから、うまく活用できずに成績を下げてしまう人もいるかもしれません。しかし、「ちゃんと勉強したい!」「絶対東大に行きたい!」と能動的に目標を設定できる人にとっては、こんなにすばらしいツールはないのです。

「1冊の本をきちんと読み込む」「アプリをうまく活用する」という2つの特徴を紹介してきましたが、どちらの特徴も、「能動的に自分の持つリソースを活用しようとする姿勢」が見て取れると感じました。

むやみやたらに参考書を読み漁るのではなく「これ」と決めた1冊から情報を得ようとする姿勢。スマホという毒にも薬にもなるリソースを、目標のためにフル活用しようとする姿勢。

受動的ではなく能動的に行動するというところに、与えられた環境を飛び越えて目標を達成する糸口があるのではないでしょうか。
リンク
 
  List
  この記事は 211321 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_340169
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp