共同体社会の実現
33799 超市場社会への転換点
 
馬場真一 ( 32 東京 農業 ) 02/06/17 AM01 【印刷用へ
最近、パソコン3万9800円という広告を見て驚いた。馬鹿みたいに安くなったものである。ほんの数年前には考えられなかったことだが、価格競争の果てに、原価ぎりぎりの線で落ち着くのだろう。それは、パソコンが日常品になったという事でもある。
物の質は大して変わらないのに、(過去に比べれば向上しているのに、)「価格」は何分の一の世界である。

他方、趣味や嗜好品の領域では、同質のものでも値段の高い方を選ぶ傾向もあるらしい。例えば最近ブームの黒米という稀少米では、同じ量が入った500円のものと700円のものが店頭に並ぶと、700円のものの方が売れるという。中身がよく分からないから、高い方がそれだけものが良いとか、有り難みがあるとか思うのだろう。
価格差200円の中に、安心やら良質やらを(他に指標がないので)期待しているのだろうが、ここでも「価格」が実際の質とは乖離している。というより「価格」そのものが「幻想価値」を生み出しているだけである。

お金が質を測れないという認識で見ると、現実はまさにそうなっている。

認識形成サイトが社会的活動であり、有料化が当然として、ではその価格はどのようにして決まるか?
人数規模と拡大率を想定した上での経費としてか、あるいはコミュニティー形成活動の世間的相場?を基準に「何円くらい」と決めるか。

いずれにせよ価格がサイトの(認識の)質とは関係のないところでの妥当性によって決まってくるという事は、その事自体が重要な意味を持っている。サイトの有料化は社会活動としての必要性にのみ依拠し、質については評価ポイントや投稿資格といった、お金とは違う指標に収束してゆく。これは、市場に姿を現したサイトが、そこで実現基盤を得た上でそれ(市場)を越えてゆくという事に他ならない。

同様な転換が物やサービス全般に及べば、まさに超市場社会となってゆくだろう。
 
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136466 お金=必要度のモノサシ、から認識形成サイトの投稿心構えを考える 庄恵三 06/11/04 PM00
33832 必要だと思わせるサイト 綾木順子 02/06/17 PM08

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