現代意識潮流を探る
334885 「頭」は省力化を目指し安定を志向するのに、「心」(=「身体」)の側は変化を求める
 
匿名希望 18/04/16 PM06 【印刷用へ
>今ほど社会が自らの停滞を打ち破る、革命的な活力を求めている時はないからである。このような時代には、大樹の下に身を寄せる「お抱え」型の安定など、一時の気休めにしかならない。むしろ、どのような状況にも対処してゆける強靱な思想と能力を獲得してゆくことこそ、本当の安定への道ではないだろうか? 

人間にとって、変化=生きること。

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 人間の「頭」はコンピューターのごとく情報処理を行ないますが、過去の情報を元にした未来の予測を行なったり、計画を立てたりするのが得意技です。時制で言えば、もっぱら「過去」と「未来」に関わっており、「現在」をうまく扱えないという限界があります。

 つまり、「先が見えない」ことを不安と感じるのは、「未来」を扱う「頭」なのですが、しかし逆に「先が見えた」という言葉もあるように、先が見えることで「心」(=「身体」)は即興性を奪われ、落胆してしまいます。心電図の波形を見てもわかるように、生物にとっては変化こそが「生きている」ことなのであって、安定とは究極は「死」の世界なのです。

 人間という存在がややこしいのは、「頭」は省力化を目指し安定を志向するのに、「心」(=「身体」)の側は変化を求めるという、相反する性質が同居しているためなのです。

 フロイトはエロスとタナトスという言葉で、この相反する「生の欲動」と「死の欲動」を表現しましたが、現代の私たちは「頭」の要請にばかり目を奪われがちで、知らず知らずのうちに「死の欲動(タナトス)」を肥大化させてしまっている状態にあります。

 そのような状況の下で、私たちはどうにかして「心」(=「身体」)が求める即興的な「生」の要素を失わないように日々を送る必要があると言えるでしょう。

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