共同体社会の実現
330457 ベーシックインカムは、誰もが飢えずに生きる社会をデザインする A:とりあえず飢えない収入があれば、働くことを義務とせず働いてしまう世の中になる
 
松重臣 ( 51 佐賀 経営コンサルタント ) 17/10/16 PM09 【印刷用へ
小飼 弾さん(プログラマー・投資家) へのインタビュー記事です。
リンクより抜粋

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○そういう社会が実現すれば、おのずと働く意味も変わりますね。

『とりあえず飢えない収入があれば、働くことを義務とせず働いてしまう。そういう人が当然のように存在する世の中になるでしょう。
いま私がこうしてインタビューを受けている時間は仕事でしょうか?本質的に必要かというと首を傾げざるをえないでしょう?でも、そういうことを好んでやっているわけです。飯の食い上げになるから仕事をしているわけではない人は、いますでに存在し、先進国ほどその割合は高い。

対価を考えて働くわけではない。しかも世の中を維持するための仕事に携わり、本当に世のため人のためを考えて働ける人は、現時点で全体の1割くらいじゃないでしょうか。』

○翻って言えば、1割だけが真剣に働いているおかげで、いまの社会は成立しているということですか?

『そうです。だからといって、みんなが本気を出して働き出したら地球の資源はもちませんよ。人類自重しろという話です。でも、自重できない人が一定割合います。ついカッとなって「グーグルつくってしまいました」というような、働くのが義務だからではなく、やってしまう人。そういう人に仕事をしてもらうだけで世の中は回って行く。

特に今後、足し算が利かなくなる仕事が増えます。足し算とは、いままで3人でやっていた仕事をあと3人加えれば、生産量が2倍になるというようなものです。しかし、これからは掛け算になります。

たとえばプログラマーの仕事は100万倍の生産性の違いが普通に起こります。
足し算と掛け算の過渡期のせいか、さまざまな分野で仕事の歪みが見られますが、ようは100万倍もの生産性のある人に「1万くらいにしておけ」といい、1しかつくれない人に「10つくれ」と言っていることに原因があります。それだと両方にとってつらいから、仕事はしたい人だけに勝手にさせればいい。』

○自分に向いていない仕事でもまじめに取り組み、無理難題も過労死してまでこなそうとする。仕事はしたい人だけすればいいというふうにならないのは、「働かざるもの、食うべからず」という倫理があるからでしょうか?

『そうだと思います。この考えは、ものの足りない時代であれば間違いではありませんでした。雇う人を倍に増やせば生産量も倍になった時代もありました。
ところがいまの問題は、技術発展に伴う過剰な生産力です。つくればつくるだけ売れていた時代なら、働くことを奨励する倫理は正しいし、社会的にフェアでした。それがいまや変わらざるを得なくなったのです。』
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(Bへつづく)
 
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330458 ベーシックインカムは、誰もが飢えずに生きる社会をデザインする B:私たちはすでに、太陽や水という恵みをベーシックインカムとして自然から貰っている 松重臣 17/10/16 PM10

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