日本資本主義の父!渋沢栄一ってどんな人?リンク
−−−−−−−−−以下引用(サイトより抜粋)−−−−−−−−−
(前略)
渋沢さんはフランスのパリ万博へ派遣されることになりました。(1867年)
そこで、ヨーロッパの資本主義を目の当たりにすると、攘夷思想だった自分の考えが粉粉に崩れってしまうのです。つまり、カルチャーショックを受け、排除ではなく海外の文化を受け入れる事こそが国益になると考えたのでした。(このヨーロッパで株式会社の制度を勉強する事になりました)
そもそも、江戸時代の経済はぜい弱で、貿易や鉱山などの大きな事業は、競争にさらされることなく幕府や藩が独占していました。 やがて、アメリカが日本に開国を迫ると、その軍事力に圧倒されるのです。
「これからの日本は欧米並みに強くならなければいけないんだ。その為には、製鉄や造船など様々な産業が必要になってくる。これらのものを強化するためには、欧米に習い、民間の力を活用するしかない。」
フランスで学んだのはサン・シモン主義という考えです。
ナポレオン三世がフランスを近代化に導くために用いた考え方で、
「貧乏人をなくすためには貴族が産業の中心にいるのではなく、労働者が産業の中心となり、銀行や株式会社を結びつけることで近代化を図った方がいい」 というものでした。
そんな状況の中、時代は江戸から明治へと移り変わります。渋沢さんはヨーロッパで学んだ資本主義の制度を日本に持ちかえると、近代国家の必要性を訴え、サン・シモン主義を実践するのでした。
そこで、第一国立銀行(現みずほ銀行)を手がけ、融資ができる体制を整えると、ここを拠点として約500ほどの会社の創設・育成に力を注ぎます。
しかし、渋沢さんはヨーロッパの資本主義制度を単純に取り入れたわけではありません。資本主義に、馴染まないとされていた論語を組み合わせる事で、道徳心を融合させた日本独自の経済発展を実現させようとしたのです。
渋沢さんが唱えたのは合本主義(がっぽんしゅぎ)という考えです。
一人の人間が多くの利益を独占するのではなく、利益を共有する事が大切なんだ。たくさんの人達が出資して、会社を発展させる事が日本全体の利益につながるんだ。
つまり渋沢さんは、個人が独占的に利益を得るのではなく、みんなが利益を得る事こそが日本の幸せにつながるんだ。こんな考えを持っていたのです。個人の利益ではなく、日本の将来を考えていたからこそ財閥を作らなかったのですね。
(中略)
このように、渋沢さんは倫理(論語)と経済を結び付ける事で、日本の資本主義を発展させようと考えたのでした。
年功序列や終身雇用!
従業員を家族同様に扱う日本独自の資本主義は、人を大切にしようと考えた、渋沢栄一の理念そのものが組み込まれているのかもしれません。
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日本独自の資本主義を創り出そうとした渋沢栄一のスタンスに賛同。
ただ、彼の考える資本主義は、資本家は労働者を思いやり期待がけし感謝する、一方で労働者もそれに応えるという関係があれば今の雇用制度も意味がある。
それが上手く行っていないのが現状である。
だからこそ、日本の幸福度は下がっているわけだし、資本家と労働者間でお互いを他人だとおもっているからこそ出てくる不満もたくさんある。そんな状態では活力なんてみじんも湧かないし、思考停止した方が楽になってしまう。
何のために今の制度があるのか。
もう一度、渋沢栄一の考えた日本の未来への期待を捉え直してみたい。 |
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