学校って、必要なの?
324980 働く高校生の存在
 
匿名希望 17/03/13 PM08 【印刷用へ
貧困を抱える若者が増えているという。しかし、昔と違い彼らは前向き、そこには何があるのか。
リンクより引用
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  十代で背負う家族と自分の未来      働く高校生の存在
   学業に専念すべき世代が…    2017年2月22日付

 家計収入の落ち込みとかかわって、本来なら学業に専念すべき大学生や高校生が各家庭のサブ労働力として一家の現金収入を支え、あるいはみずからの資格取得や就職資金を捻出するために前倒しで働いている事例が珍しいものではなくなった。高度成長やバブルなど触れたこともない世代にとって、世の中は生まれてからこの方ずっと不景気で、いまや親のスネを囓(かじ)って安泰を貪っていけるような感覚はまるでない。そのなかで「親に迷惑をかけたくない」「自動車学校の費用のため」「就職のため」等等の明確な目的を持って、成人にも満たない子どもたちがたくましく稼ぎを得ている。彼らはどんな思いで働いているのか、どんな仕事をしているのか、下関市内で取材した。
  
  親思い自らの力で稼ぐ 貧困が生み出す正反の側面

  下関市のある飲食店では、夕方から17歳の高校2年生Aさんの客を歓待する声が響く。サラリーマンや学生客がカウンターに座ると、素早くお冷を出して注文をとる。注文内容を厨房の担当者に伝えつつ、食器を準備したり、ご飯をついだり、ネギや海苔など薬味を準備し、料理ができると席まで運んで提供する。夕方の時間帯の接客はほとんど彼女が一人でこなしている。客が食べ終わると食器を下げてテーブルを拭き、食洗器に入れて洗い終わると、今度は布巾でふいて次の客のために備える。客が引いた時間には厨房で唐揚げをあげたり調理を手伝ったりもする。身体の動きが止まることはない。常に厨房とカウンターを行き来し、今何をすればいいのか即座に判断して動いていく。
 
(中略)

  高校生の彼女がアルバイトを始めたのは、母子家庭の母親を助けるために修学旅行の小遣いを自分で貯めようと考えたのがきっかけだった。将来就きたい職業が接客業ということもあり、この飲食店でのアルバイトに決めた。学校がある日は夕方3時間、学校が休みの日は休憩を挟んで9時間ぐらい働く日もある。給料は自給800円で月5万〜6万円にはなる。そのなかから携帯代と貯金するためのお金を母親に渡している。病院で働く母親は「子どもが働いたお金はもらえない」といって、渡したお金をすべて貯金に回してくれているという。アルバイトを始めてからは、親の負担を減らしたいと洋服も自分で買うようになり、買い物に行っても本当に必要か必要でないかを考えるようになった。高校を卒業後は就職しようと考えており、これからは自動車学校のお金や就職するための資金を貯めていく予定だ。
  同僚の店員のなかにはパートやアルバイトをかけ持ちしている人が多い。一緒に働く30代の男性は、「自分たちが高校生のころは、アルバイトといえば大学生だった。高校生=アルバイトという感覚はまだあまりなかったと思う。でも今は高校生が働くのが当たり前になってきている」と話していた。
 
(中略)

 なくてはならない存在

  高校生のアルバイトが多いのはコンビニだ。高校3年生のC君はコンビニでアルバイトを始めて3年になる。1、2年のころは部活動をしながら週5日のアルバイトをしていた。1日4時間、多い日は8時間ほどレジ打ちや接客、品出しをして働く。C君はこのコンビニにはなくてはならない人材になっており、体調を崩したスタッフがいると、急きょ代わりに出勤することも苦にしていない。店から「夕方にスタッフがいないから来てほしい」という連絡が入ることもある。自分がいないと人手が足りず、現場が回らないことも実感している。
  アルバイトを始めたときから携帯代と通学のための交通費の約2万円は自分で払うと親に伝えて、高校3年間はそうしてきた。卒業を間近にした現在、自動車学校に通い始めた。その費用の半分は自分が出し、残りの金額は親に出してもらった。看護師になる目標を持っており、バイト代は看護学校に通うための資金として貯めてきた。「自分がやりたいことのために親に迷惑をかけたくない」という思いと、働くことで社会を学べて給料がもらえることが嬉しいという。家庭の事情で看護学校への進学は1年延期となったが、来年からは病院で勤務しながら学校に通い、正看護師の資格取得をめざして頑張るつもりだという。
  コンビニのオーナーは「10年前は割といい家庭の子どもが高校卒業間近になって“社会勉強のためにアルバイトをさせてくれ”と親子で頼みにくるケースが多かったが、今は全然事情が変わった。片親の家庭も驚くほど増えており、高校生が生活の足しにするためにアルバイトをするというのが当たり前になっている」と語り、高校生をとりまく状況の変化を指摘していた。

  珍しくない働く高校生

  一昔前に比べて、働く高校生が増えていることは学校関係者のなかでも周知の事実だ。下関市内には全校生徒のうち正規の届け出をしているだけでも約2割強が働いている学校もある。4人に1人の割合だ。実際には、それ以上の生徒が働いていると考えられている。そうして週に3、4日多い生徒で5、6日もアルバイトをしている子がめずらしくない。

(中略)

  今回取材した高校生たちは、「親に負担をかけたくない」「親に頼りすぎてはいけない」と共通して語っていた。お金に余裕があるのであれば、親なら誰しも「家計を心配させずに子どもたちには学業に専念してほしい」と思うものだろう。しかし、そうもいかない懐事情のもとで、親は子を思い、子は親を思いながら互いに家族を支えあっている。そして働く高校生たちは今日も学校から職場へと向かう。貧困や未来へ羽ばたいていくための資金の乏しさを嘆いても悲観してもはじまらないという、スネかじりにはない強さやたくましさを持って  。満たされた生ぬるい育ちが「幸せ」とも限らない。そう思わせるほど、はるかに社会で揉まれ、鍛えられている印象を放っているのも特徴だ。
  社会的には高校生や大学生という学業に打ち込むべき世代が本業に集中できず、労働力としてかり出される社会とは何なのかという問題を突きつけている。
 
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