次代の活力源は?
324375 脱・学校を実現する「軽井沢風越学園」2020年開校
 
白海豚 17/02/18 PM03 【印刷用へ
各地でアクティブラーニングを取り入れる教師が増え、また各地で探究型の授業に取り組む塾が少しずつ芽を出し始め、メディアに取り上げられるケースが出てきました。そしてついに、そうしたムーブメントのなかで、ついにとんでもない学校が生まれることになりそうです。
名は、「軽井沢風越学園」。2020年の開校を目指して、設立準備を始めているそう。

設立メッセージを抜粋します。
「私たちは、一斉授業・画一的なカリキュラム・固定的な学級編成等に代表されるような従来型の学校教育に限界を感じている一方で、子どもがもつ学ぶ力と学校教育の可能性を信じています。
軽井沢の豊かな自然環境を活かし、3歳から15歳が共にゆるやかに関係する環境を整え、学校教育の新しい在り方を提示し、公教育のモデルとなるような学校の設置を目指します。」(中略)

◆本城慎之介(株式会社音別代表取締役)
本城さんは、楽天副社長ののち横浜市立東山田中学校校長や学校法人東京女学館 理事を務め、現在は株式会社音別代表。また、軽井沢町で野外保育「森のようちえんぴっぴ」の運営と保育に携わっています。(中略)

音別では「仕事の学校」を通じ、中高生や社会人に、対し、“一人ひとりの「大切にしたいこと」を、対話を通じて確かめる時間と場”を提供しています。(引用:リンク)(中略)


■更に、幼児教育もするとかいう。
(中略)それにくわえて、更にアツいことがある。それは、なんと学校は「3歳」から始まるということ。これは、衝撃です。何が衝撃かを、以下に述べます。

中室さんの「学力の経済学」という本がある。(中略)
で、この著作の中で中室さんが言及しているのは「幼児教育の重要性」。なんとデータによれば、小学校入学前の教育投資が、最も投資効果が大きいのだそうだ(簡単にいえば、小学校入学前に良い教育を受けた子が、一番お金持ちになる、ということ)。(中略)

そこが今までは、シュタイナーとか取り入れてるところ以外は、なかなか手が届かなかった。どうやって始めたらいいか、わからなかった。そこにも風越学園は、「公教育として」この幼児教育の領域を設けている。
この意味は大きい。彼らは、幼児教育にもおもいっきりメスを入れようとしているのだ。
自由に、しあわせに。

風越学園の「目指す学校像」を以下に抜粋する。
『私たちは、すべての子どもの<自由>に生きるための力を育むと同時に、<自由の相互承認>の感度を育む場所が学校だと考えています。より多くの人が「自由だ、幸せだ」という実感をもって生きられる社会が私たちの理想です。軽井沢風越学園では、このような社会の担い手を増やします。』(中略)

2020年に入試が変わる。教育業界は「知識」ではなくて「課題解決能力」とかが大事、という流れになってきている。そしてその変革は「グローバルになり外国人が入ってくるから」、「これからAIが出てきて職がなくなるから」、そんな彼らとの「競争のなかで子どもたちが生き残るために」必要な変革、だと思われています。

でも、本当は違うと思うのです。外国人が入ってきたり、グローバルがひろがったり、AIが出てきたりしても関係ない。AIが本当に末端まで行き渡ったときのことを考えてほしい。AIが全部やってくれるようになったなら、僕たちは仕事なんてしなくても生きていけるようになるはずだ。もはや、競争なんていうレベルじゃない。

その、AIが全てやってくれるようになった世界を想像してみてほしい。それは、実は怖い世界なのだ。

「いいよ、これから何もしなくていいよ」。そんなに怖い世界はない。毎日毎日、何もしなくていいのだ。誰にも求められないのだ。解決すべき(解決させてもらえる)課題すら、そこにはないのだ。僕たちはついに向き合わざるをえない。僕はなんのために生きている?

そのときのために、僕たちは準備をしなくちゃいけない。そのために、教育は変わっていかなくちゃいけないんだ、と、僕は思っている。そのとき大事なのは、自分自身で、「自由にしあわせに」なるちから。これが僕の考えだ。去年も一昨年もそんな記事を書いた。
そして、それが僕にとっての教育の理想だ、と思って、ハルキャンパスを作りたいと思った。

僕は記事のなかで、「新しく楽しい社会を創る子どもを育てる」と書いた。自分で勝手に「楽しい」を創っていける人になってほしいと。
さて、風越学園は、これですよ。
『より多くの人が「自由だ、幸せだ」という実感をもって生きられる社会が私たちの理想』
そんなの、公教育でやられたらたまったもんじゃない。そんなの、しあわせすぎる。そう、これは教育の理想なのだ。国が投資する「公教育」という場で、「自由としあわせ」を学べること。これは教育の理想だよ。

参照「ついにあたらしい学校が生まれる。名は「軽井沢風越学園」。」リンク
 
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328210 日本の公教育は、こんな学校から変わっていくのかもしれない。「軽井沢風越学園」が目指す“新しい普通の学校”とは 天野 弘 17/07/21 PM00

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