密室家庭は人間をダメにする
324283 生徒達の収束先を探る
 
加藤俊治 ( 63 大阪 ) 17/02/14 PM10 【印刷用へ
生徒達は今後、どこに収束していくのかを考えるために、生徒達を取り巻く様々な背景から考えてみました。

・貧困が消滅し、生徒達の多くは私権意識が衰弱していますが、社会から隔絶された教師・保護者(特に母親)は、私権意識が残存し、かつ、いいなり人材を作り出す(奴隷)制度=義務教育:学校は、今も継続しています。

現実と遊離し内発的欠乏が生起しない勉強・試験に対して生徒達は、試験脳・暗記脳で適応しようとしますが、全く充足しないため活力はドンドン衰弱。「生徒の活力衰弱」=「勉強しようとしない」を見て取った教師・保護者の多くは、より一層強制圧力を強めています。
結果、生徒達は主体性の欠落・思考停止から生きる意欲すら失いつつあります。

しかし、これらの生徒達も義務教育に入る前段階においては、保護者や近隣の子供たちとの親和充足・共認充足等の充足体験は多少なりとも経験があり、充足イメージは残存しているはず。

・現在の一対婚・核家族家庭においては、村落共同体の崩壊以降、近隣の子供集団や親族の子供集団も崩壊し、本来の集団による子育てではなく、母親一人の子育てとなるため親和欠陥が不回避で、他人捨象や主体性が欠落した多くの子供達を輩出しており、かつ、生育過程において、集団体験も無ければ、異年齢との接触機会もほとんど無かったため、学校に上がると表層的な仲間関係しか構築できない生徒達が大半であると考えられます。

・また、この一対婚家庭には生産活動が無いため、子供の役割は「勉強」で共認(恐ろしいことに社会全体で)されていますが、前述したように私権意識が衰弱した生徒達にとっては勉強が「役割」とは到底考えられない状況にあり、生徒達は、この社会的共認と生徒自身の意識との断絶の間でもがき苦しんでいると思われます。この役割欠損(存在理由が消失)が「生きる意欲」を阻害している最も大きな要因かもしれません。

・ただ、保護者も潜在意識レベルでは「勉強」だけでは、全うな人材に成長しないことは理解しているがゆえに、習い事や(スポーツ)クラブ等に通わせているのだと思われます。また、生徒達にとっても、全く価値の見出せない「勉強」よりは、少しましな習い事やクラブに意識が向いているのだと思われます。

・自然との関わりという観点から見ても、現在の生徒達は全くと言っていいほど、自然との接触がありません。必然的に、(人・)草木・生物等に対する思いやりや創造性の源である工夫思考が育つはずもありません。
(ここでいう思いやりは、親和欠損からくる母親への気遣いとはまったく別のものです)

・食糧事情やマスコミからの情報によって、保護者の時代に比べて肉体的成熟度は早まり、耳年増であることは間違いないと思います。

以上から重要なポイントとして
・保護者や教師に対する不信感
・表層的な仲間関係
・役割が無い=課題が無い→課題・役割・規範・評価共認が無い=共認充足が無い。
・主体性の欠落・思考停止

いまや、生徒達は全面的な閉塞状況(大人たちにも、仲間にも収束できず、役割も無く、かといって自考することも出来ない)に陥っており、不全感は極限状態にあると考えられますが、逆にいえば適応欠乏が「全面的本源収束=強力な脱出欠乏=可能性収束探索」に入っている状況にあるともいえると思います。(社会問題・仕事収束や男女収束もその表れ)

これらから考えて生徒達の収束先は
・生徒達に全く未知な社会、仕事
・勉強に変わる新たな役割
・保護者や教師に代わる「人」(仲間含む)
・既存の仲間空間・家庭・学校に変わる充足空間
等ではないかと思います。

一言で言い表すなら

【学びと役割のある期応充足の場(空間)】

に収束していくのではないでしょうか。
 
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