新しい共認勢力
323723 熟読に値するトランプ新大統領就任演説
 
本田真吾 HP ( 壮年 香川 建築家 ) 17/01/24 PM03 【印刷用へ
日米のマスコミを先導役とした、トランプ大統領への小児的批判行動とは裏腹に、トランプ新大統領就任演説は、アメリカとその他の国々を支配・搾取し、一般大衆を貧困に陥れる金貸しのグローバル化という戦略にNOを突きつけた。

そして、この流れを世界に広め、それぞれの国が自律的な充足を得ることを目指している。

この流れに対し、安部政権は、いまだに金貸し側の論理で、「米国第一主義」という言葉は似通っているが、正反対の政策を打ち出している。

このような状況を踏まえて、日本や世界のために、どちらの政策に可能性があるのかを、冷静に分析する時期なのだ。

////////////////////////////////////////////
熟読に値するトランプ新大統領就任演説
リンク

ドナルド・トランプ氏が第45代米国大統領に就任し、1月20日、就任演説を行った。
トランプ氏は演説で

「この日から「米国第一」だけになる」

と宣言した。

同時に、

「私たちは世界中の国々との友好と親善を求めます。しかし、私たちがそうするのは、すべての国々が自己の国益を第一に考える権利があるという理解のもとにです。私たちは、米国の生活様式を誰にも無理強いしようとはしません。」

と述べた。

米国が米国第一主義を採ることは、米国の正当な権利である。

演説の冒頭でトランプ氏は、
「私たちは、首都ワシントンから権力を移し、国民の皆さんに戻す」
と述べた。

「長い間、ワシントンの小さな集団が政府からの恩恵にあずかる一方、国民はそのつけを背負わされてきた」
と述べた。

ワシントンの既得権者ではなく、米国の国民の利益を第一に考えることが重要であることを述べた。そして、トランプ新大統領は、公約通り、TPPからの離脱を大統領就任初日に宣言した。

トランプ氏は演説で
「私たちの企業を奪い、雇用を破壊する他国の行為から、私たちは国境を守らなければならない」

と述べた。

TPPは日本国民や米国国民の利益を守るための協定ではない。

グローバルに活動を広げる強欲な巨大資本の利益を極大化させるための協定である。

トランプ氏がワシントンの少数の既得権者や、グローバルに活動を広げる強欲巨大資本=多国籍企業の利益を第一にするのではなく、米国国民の利益を第一に掲げると宣言したことは、完全に正しい。

驚くべきことは、日本の安倍首相が
「米国第一主義」
を掲げてきたことだ。
ここで言う「米国第一主義」は、「米国国民の利益第一主義」ではない。

「米国の巨大資本の利益第一主義」
なのである。

「米国の巨大資本」=「多国籍企業」=「ハゲタカ」である。

つまり、安倍首相が推進している政策の基軸は、

「ハゲタカファースト」なのだ。

メディアが反トランプ攻撃を続けている最大の理由は、トランプ氏が「ハゲタカファースト」のスタンスを示していないからである。

トランプ氏は明確に「ハゲタカの利益を抑制して」「米国民の利益を最優先する」と述べている。

これが、ハゲタカにとっては許し難いことなのである。ハゲタカは、世界市場を統合して、利益を極大化することを目指している。

この目的を実現するには、ヒトの移動、カネの移動、モノの移動のすべてを完全自由化することが必要だ。

しかし、これは、ハゲタカの利益を極大化するものではあっても、米国国民の利益を極大化するものではない。

トランプ氏は、「一つずつ工場がシャッターを閉め、海外へ流出していったのに、取り残された何百万人もの米国人労働者のことは一顧だにされなかった」と述べたが、政府が「ハゲタカファースト」の政策を遂行したために、米国民が犠牲を強いられてきたことは紛れもない事実なのである。

トランプ氏の演説内容を、色眼鏡を外して、じっくりと読み解くことが必要である。
 
  List
  この記事は 323581 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_323723
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
323856 トランプ演説と日本政府の対応に思う。 佐藤賢志 17/01/29 PM05
323823 トランプ大統領の「ワシントンD.C.との決別」は、金貸し支配からの脱却を意味する。 佐藤祥司 17/01/27 PM11
323811 トランプ大統領就任演説 日本語訳全文・・・金貸し支配への宣戦布告1 本田真吾 17/01/27 PM07
323798 プーチンがスピーチで「反トランプの策略者たち」に激怒を露わにする@ takigawa hayami 17/01/27 PM00
323781 ハゲタカのトランプ総攻撃の先にある警戒事項 加藤俊治 17/01/26 PM08
323747 トランプ政権になっても異常なまでの安倍首相の対米卑屈性の謎 匿名希望 17/01/25 PM00
323746 トランプ政権と鳩山政権の共通事項 洞口海人 17/01/25 AM10

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、43年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp