■急増しているガンとは?
今の日本ではガンの中でもある特定種のガンにかかる患者が急増しています。これは日本人の体質や地理的環境、生活習慣によるものではありません。急増したガンとは、画像診断や腫瘍マーカーで診断するガン。つまり、体内の組織・器官で発生し、検査だけで発生したり、あるいは発覚するガンです。(脳下垂体、甲状腺、乳房、副腎、膵臓、腎臓、肝臓などのガン)
CTスキャンと腫瘍マーカーが開発される以前は、ガンはメスや針で組織を取り出して(バイオプシー)顕微鏡で病理組織診断をして、ガンか良性腫瘍か炎症巣かを判断しました。ところが、最近は、からだの奥のガンはCTスキャンと腫瘍マーカーだけでガンと診断して良いことになり、それに伴いこの種のガンが急増しています。
■画像診断や腫瘍マーカーで診断するガンが急増した要因
皮膚ガンや口腔ガンのように、目で直接できる組織・器官のガンは逆に、どんどん減っています。この種のガンは、今でもバイオプシーをして診断するのです。このことは、日本人の遺伝子が進化、あるいは変化したことを物語っているわけでありません。
要因は、画像診断や腫瘍マーカーという診断方法に由来します。腫瘍マーカーは、がんの存在によって血液中に増加する物質で、採血で簡単に調べることができます。しかし、がんが存在しても必ずしも増加するわけではなく、またがん以外の病気でも増加することがあります。また、CTスキャンなど画像診断は、腫瘍らしきものが発見できても、それがガンか良性か明確にに結論が出ない事が多く、医師によって意見がくい違うこともあります。
このように画像診断や腫瘍マーカーによるガン診断は確実な指標にはならず、分かるのは「ガンの疑いがある/ない」ことです。ところが、「ガンの疑いがある」だけで、早期発見を目的にガン治療の対象となり、結果、この種のガンが急増したのです。
■医者がガン患者をつくりだしている
このように、医者が色々な言葉を並べて、それほど症状が悪くない、ガンでない患者をかん患者に仕立てているのです。片っ端から軽症の人を重症にしていくのです。
ある臓器にガンが見つかると、患部だけでなく徹底的に全身を調べます。がん細胞がほかの組織・器官に転移していないかを診るという目的もあるのですが、真の目的は病気の掘り起こしです。他に悪いところがあれば、そちらも治療する。これが大学病院をはじめとする一流大病院のやり方です。
※以上、西原克成氏の著書『難病克服マニュアル』より一部抜粋、編集・追記しています。 |
|