共認運動をどう実現してゆくか?
32250 忘れ去られた感覚を呼び覚ます
 
西谷文宏 ( 24 和歌山 建築設計 ) 02/05/30 AM01 【印刷用へ
>それは人類の新たなまつり場であり、そこでは『場』に参加することが、そのまま『場』を構築することになる。云い換えれば、『場』に参加するだけで、『場』の構築という事業の立派な協働者となる。従って、人々が次々と『認識形成の場』に参加するだけで、国家に変わる新しい社会統合機構(の中核)が構築されてゆく。(32085 四方さん)

>・・・また、人々の認識さえ変えることが出来れば、それに応じて社会制度や体制を変えるのは簡単だからである。(32087 同上)

これら一連の投稿の中で展開されている内容は、全く新しいようでいて、よくよく考えれば、実に当たり前というか、根源的な話でもあるように思う

太古の昔、社会とは集団そのものであり、集団の構成員一人一人が社会=集団の運営・統合に関わっていた。集団の認識とは=成員一人一人の認識であり、様々な外的要因(圧力)や未明課題に対して、まさに皆で認識形成を図り、共認し、それを塗り替えることで対処してきた
集団と言う場に参加することが=場(社会)を構築していくことであり、統合していくことに繋がっていたと言える

ところが、これが略奪闘争以後の私権パラダイムにおいては、全く様相が変わってしまう。人々は統合階級と民衆という大きく2つの身分に分けられ、社会統合は、統合階級の特権となってしまった。ここにおいて、民衆は、(可能性収束や、事実追及を元に)共認形成を図っていくことも認められず、どこまでいっても、私権の強制圧力によって私権パラダイムを共認せざるを得ない状況に追い込まれる。すなわち、私権の強制圧力=私権パラダイムの「強制共認」と考えられる。

その様相は近代国家においても何ら変わりなく、「官僚(統合階級)と民衆」と言う絶対的身分制度において、その「強制共認」の力を余すところ無く発揮している。そう考えれば、国家(統合階級)は人々から「社会統合(に携わる)権利」を剥奪しているだけでなく、人類の命綱たる「共認」の権利さえも奪い、強制しているのだから、その犯罪性はもはや言葉にできる次元ではない
それをごまかす為に自由・権利などと言う体の良い詐欺観念を振り回しているが、ある意味で最大の「自由・権利」である社会統合と共認形成を剥奪しておいて一体何が自由で何が権利なのだろうか

これまでの社会運動と言えば、「権利や自由の枠」を広げさせる=要求するものであったように感じるが、根本的な部分を握られ「強制」されているのであるから、どのような要求も大差ない。少しの「権利や自由」が開放されたからといって、根本は何も変わっておらず、所詮私権パラダイムの中で踊らされているに過ぎない。

この認識形成サイトにおいて展開され始めた運動は、「皆が参加すること」と「皆で構築していくこと」そして「皆で統合していくこと」が完全に一致した「場」を形成していくものであると思う
確かにそれは、上記のような旧態然とした社会運動とは全く違う。感じる可能性のままに、場に参加していくだけである。

それは、まるで太古の本源集団が、ネットワークと言う全く新しい実現の土壌を得て、再生していくかのようだ
そういう意味で、非常に「当たり前」というか根源的な運動であると感じる。(もっとも、今までこの当たり前のことに気が付かなかったのは、「パラダイム」の妙と言えるかもしれない)

以上のように考えてくれば、四方さんが言うところの「人々の共認内容=認識の変革」とは、私権パラダイムの中で忘れられてきた、「自らが参加する場を構築し、統合していく」と言う”当たり前”の感覚を呼び覚ますことと同意義だと感じ始めた
 
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