’70年貧困の消滅と私権の衰弱
32219 『国家も終焉の時』を感じた報道から
 
本田真吾 HP ( 45 香川 建築家 ) 02/05/29 PM10 【印刷用へ
昨日のTVニュ−スで郵政事業民営化の放映していた。民営化を推進する小泉首相と、それを阻止しようという自民党郵政族議員の対立である。この中で異常性を感じたことが2点ある。

一つ目は、郵政族議員のトップが、全国の特定郵便局長の会で語った内容である。『この法案に賛成してください。』『民間事業者の参入の許可は郵政省が行なうので、あなた方の不利になるようなことはしない。』という内容であった。

実際ヤマト運輸は、この法案では、私達の参入を実質排除するようなものだから、郵政事業には参加しない、と発表している。

二つ目は、若手族議員のがインタビューである。彼は、意に反する法案作成を、小泉首相に急がされる中で、ある法文を恣意的に加えていた。そのことにより民間業者参入はおろか、現状の民間運輸業者(ヤマト運輸等)の業務のうち、郵政事業と競合する部分をも排除できるように組み立てていた。

この法案を盾に、小泉首相にやれるもんならやってみよと言わんばかりの勢いで、勝ち誇ったようにインタビューに答えているのである。彼らの常識では『自分達は勝った』と思ったのだろう。そして、そのことをマスコミを通して宣伝したかったのだろう。

しかし、狂っているとしか言い様が無い。特定の支持者(特定郵便局局長≒民間人)の利益を守ることにより、自分達の地位を確かなものにするという旧来の行動が、今でも無批判に受け入れられると思っているのである。

あの放映を見た人々はかなりりの比率で、郵政族のこの行動を時代錯誤.無能と見るだけでは無く、『犯罪』と感じたのではないかと思っている。
まさに、

私権闘争が終焉を迎えつつある今、私権闘争の止揚・統合体である国家も終焉の時を迎えざるを得ない。何ら万人の活力源とは成らず、(他に変わるものがないので仕方なく統合機関として共認されているのを良いことに)一方的に税を徴収し、従わなければブタ箱に放り込む圧力源としてのみ働く国家と言う存在は、時代のはざまに取り残された極めて異常な存在であり、本当は単なる過去の遺物に過ぎない。(32086

という内容の象徴のような報道であった。もう人々は私権闘争を止揚するだけの国家には可能性を感じていないのである。

 
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32286 小泉内閣後 匿名希望 02/05/30 PM01
32230 役に立たないくせに役人とは笑わせる 岡村基之 02/05/29 PM11

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