日本を守るのに、右も左もない
32091 「ネットワークによる社会統治」という壮大な人類の実験
 
阪本剛 HP ( 28 千葉 SE ) 02/05/28 PM08 【印刷用へ
> それは、自分たちでゼロから着実に新しい『場』を構築してゆく運動であり、従来の国家や市場に要求するだけの「社会」運動とは全く位相を異にしている。
32085

 歴史上、これだけ多くの個人が直接、社会の統合過程に参加することができたことがあっただろうか。

◆自分たちの未来を自分たちで決めたい人たちの集まり

 既存の政府組織、企業組織が制度疲労に見舞われ、数々の問題が起きていることを人々は目にしている。
 しかし、国家の枠を抜け出し、社会を考えるにあたっては、主体性、自発性および公益性に基づく強い目的意識をもった人々が参加するほうが有効ではないだろうか。

 それは、選抜された代表、つまり大臣や官僚が集って排他的に議論する組織ではない。
 自ら社会の統合過程に参加したい、自分たちの未来を自分たちで決めたいと願っている人たちの集まりだ。

◆既存の制度の存立根拠

 国家レベルでの政治参加は、これまで様々な形で行われてきた。代議制は「効率的な」民主主義として採用されてきた。
 つまり、代議員たちは正しく民意を代表しているという前提の下で、最終的には数の論理による決着を人々は認めてきた。

 しかし、それを、人々は憲法と法律と選挙によってそれを認めてきたに過ぎない。
 そうした組織原理に対するオルターナティブ(代替物、新しい選択肢)としてのネットワークが登場した現在、もはや、そのような古い制度にこだわる必要はない。

◆「ネットワークによる社会統治」という壮大な人類の実験

 ネットワークによって拡張された人々の知覚は、多数の人々の社会の統合過程への参加を可能にしたからだ。

 インターネットに参加している人たちは、国家や企業などを内心どこかで背負いながらも、そこから抜け出る形で社会に参加している。
 人々は技術力や語学力、あるいは経済力における格差を越えて、対等に社会の統合過程に参加することができることに気づいている。

 このるいネットで始まった「ネットワークによる社会統治」(ネットワーク・ガバナンス)は、壮大な人類の実験なのかもしれない。




 
  List
  この記事は 32085 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_32091
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp