もはや学校は終っている
319489 語彙をどのように増やすか
 
佐藤英幸 HP ( 53 新潟 塾長 ) 16/09/12 AM03 【印刷用へ
私も自分のことは棚上げにして、自分にとって語彙が最も多かった時期は、今です。多分、今より明日の方が少し増えると想います。

学校時代は漢字テストが漢字を覚える目的でしたし、せいぜい趣味や読書で分からない言葉が出現すると、辞書で意味を調べるくらいしかしなかったからです。ただ少しだけ、同級生たちより優位な部分があったとしたら、毎朝新聞を読んでスクラップブックにしていたことと、

読める漢字は国語辞典を引けばできますが、読めない漢字は国語辞典を使えないので漢和辞典を多用していたことかもしれません。漢和辞典は総画索引と部首索引があり、目的の漢字の意味だけではなく、その漢字そのものの成り立ちや他の意味が書いてあり、自分なりの漢字のイメージトレーニングができたと想います。もちろんそのときはイメトレするつもりだったわけではなく、だんだんイメージできるようになってきた程度です。

また私は作文が苦手でした。読書感想文を書けという夏休みの宿題が重く感じました。どうしても感動の中心ばかりに目がいき、感動の中心でその感動をどのように文字で表すかばかりに気が取られたのです。そして作者も感動の中心に文字数をさきますし、中心になる部分をあの手この手で繰り返したり、表現を微妙に変えてきたりしますから、語彙よりも心情をくみとったり、論点に照準を合わせたりする能力ばかりが伸びて、語彙に関しては無防備というか、もっぱら語彙の文中でのイメトレばかりでした。

なので、学校で漢字ドリルをやれと言われても、文章でもない、活用例ばかりな感じがしてちっとも面白くありませんでした。ちょうど英語の例文を暗記せよと言われているのと似ていて、それも苦手でした。仕方がないので、小中学生向けの英字新聞をとってもらうとともに、海外文通(ペンパル)に申し込んで友達を作りました。

これは私が学校の教科書が間違っていることが言いたいのではなくて、何かが知りたければ教科書以外の世界に自分から抜け出すことが効果的であるということです。ただそんなことをすると、学校の成績は上がったり下がったりします。

小学校の国語の勉強は、達成目標が意味不明で、子供向けに書き下ろした文は子どもをなめているような内容ばかりです。傍線部の主人公の心情を書きなさい。

そんなことは数ページで分かるはずはなく、場面も現実にはあり得ない作り話なことが多いです。まるで道徳の本のように。
前提条件も、ことのてんまつも分からず、ドラマの1回分だけ読んでも材料が少なすぎます。これでは頭を悪くします。答えが一つになったり、間違えても人それぞれでしょと、あきらめてしまいます。

中学生の教科書は盛り込み過ぎ。さらに一場面ばかりで、本全体の起承転結を無視して、起部や転部ばかりが出てきます。そして一つの作品をじっくり読むこともなく次へ次へ・・・まるでテレビ番組のようです。

コミュニティーのネットなどで驚いたことが一つあります。20台〜40台の人のトレンド用語のマスターぶりです。会話の形での押しの強さには圧倒されます。その押しかたが人を畳みかけたり、自己主張したりに使用されるものなので、私などはほとんど空気のような存在です。(ただいつの間にか、話の流れをまともにする係りにはなります。)

そしてその結果が激しくて、固まるか、解散するか、盛り上がるか、ROMするか、デジタル的です。そして総体的に見ればだんだん人が減っていく。

まるで語彙が弾丸のように人を貫いているかの如く感じます。

なぜそんなに共認の消耗を急ぐ?という感じです。

るいネットや実現塾は180度反対で、知れば知るほど共認が増え、偽物と闘う勇気とアイテムを増やすことができます。
AIの話題が内外で盛んですが、AIも膨大な情報分析から結論を導き出すことと想いますが、健全なビッグデーターが無ければ誤った答えを出すことは十分にありえます。AIの成長が健全になるかどうかは私たち人類次第ということになるのではないでしょうか。
 
  List
  この記事は 319482 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_319489
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
319704 教科書の語彙で不足する理由@ 佐藤英幸 16/09/19 AM04
319519 もう一人の先生、それは自然と働く人々 佐藤英幸 16/09/13 AM04

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp