試験・身分制度の根深い害
318240 学歴信仰は終わった。答えを理解するだけの頭脳では、仕事に対応できない
 
岡田淳三郎 ( 70代 大阪 経営 ) 16/08/11 PM01 【印刷用へ
企業が学歴で人材を選ぶ時代はとうに終っていますが、更に最近、産業界では大学不要視が顕在化してきました。
しかし、問題の根は、大学以前の小・中学生時代にあります。
乳幼児期までは「これ何?」「何で?」と聞きまくり、貪欲に言葉を吸収していた子供が、学校に行くと吸収意欲を失い、勉強嫌いになって終うのは、なぜでしょうか?その元凶は、強制的な勉強圧力にあります。
学校で与えられる教科書の中身は、周りと繋がりたい一心で言葉を吸収していた幼い頃のような肉体的な欠乏と全く繋がっていません。とりわけ、近代観念が50年も前に見捨てられ、それ以来、無思想・無気力・無関心の時代が現在まで続いていることは、周知の事実ですが、教科書はその近代観念の言葉で記述されています。

これでは、学校の勉強に対して何の意欲も湧いてこないのも当然です。そんな「勉強」を強制すればするほど、子供の活力は衰弱し、遂には生きる意欲そのものを失ってゆきます。
もちろん、子供たちは上から与えられた答を何とか理解しようと頭に詰め込みますが、そこでは本来の「何?」「何で?」という思考回路は(試験とは関係ないので)封鎖されてゆきます。
そんな勉強を2年も続けると本来の思考回路はすっかり封鎖され、「答えを理解する」という頭の使い方しかできない「理解脳」ができ上がります。自分の頭では何も考えられないマニュアル人間のでき上がりです。
それでは社会に出ても使い物になりません。社会で求められるのは、正解のない問題に挑戦して答を生み出してゆく本物の思考力だからです。

とりわけ、小学生の頃から子供を勉強漬けにする中受塾の弊害は深刻ですが、中学生に「答を教える」詰め込み型の塾も同様です。
考えてみてください。親が子供に期待していることは何なのでしょうか?
大半の保護者が期待しているのは、子供が社会に通用する本物の追求力や仲間と上手く付き合える力であって、決して目先の成績などではない筈です。
 
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